漫画『彼方のアストラ』などで知られる篠原健太氏が16日、都内で行われた、書店員を中心とした各界の漫画好き選考員が「今、この瞬間一番薦めたいマンガ」を選ぶ『マンガ大賞2020』の授賞式に登場。「今は無職なので、いつでも来ます!」と現在、連載作品を抱えていないことを自虐し笑いを誘った。

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 今年の『マンガ大賞』は、山口つばさ氏の『ブルーピリオド』が選出。昨年は『彼方のアストラ』が大賞を受賞し、同じ舞台で表彰を受けた篠原氏は「マンガ大賞の影響力が年々増している気がします。『彼方のアストラ』は5巻で終わっているので『あれ?打ち切られたのかな?』と思われている節がありましたが、多くの方に作品が届けられてうれしく思っています」と周囲の反響が大きかったと説明。

 受賞後はすぐニュースとなり「『彼方のアストラ』は「『週刊少年ジャンプ』での連載がボツになって、縮小したものを別のところで…という経緯があったのですが、わりとその話がスキャンダラスに報道されてしまい、帰りのタクシーの中で『まずいことになったかな…』と冷や汗をかいたのですが…」と苦い思い出を振り返った。

 篠原氏の代表的な連載作品は『SKET DANCE』(2007年~13年)、『彼方のアストラ』(16年~17年)。『彼方のアストラ』以降、世に出した作品がないことについてMCから問われると「3作品目ということですよね? それは去年も聞いていただいたのですが、(新作を出すのは)本当に大変…。『マンガ大賞』を受賞して格好がつき、『これからは自由に描けるんだ!』と思っていたら、戦う相手が過去の自分ということに気づいて…『マンガ大賞』さんのおかげでハードルがあがっていますね」と苦笑い。

 読者の期待に応えるため「(『SKET DANCE』、『彼方のアストラ』は)ごちゃまぜ学園物なので、自分に描けるのは『そういうものなんだろうな~』と気づいてきた感じ」と自身の良さを分析しつつも「一旦、僕のことは忘れてください。今年はなんとかしたいのですが、あまり大きく期待しないでいただけたら」と呼びかけた。