テレビ朝日ほかで放送されている360°ドラマ『鈍色の箱の中で』(毎週土曜 深3:00)は、きょう14日深夜の放送で最終回。メインキャスト5人そろって迎えたクランクアップ時のコメントが到着した。

【写真】最終回のキスシーンなど場面カット

 同ドラマは、同じ分譲マンションに住む幼なじみの高校生たちの初恋をテーマに、桜井美羽(久保田紗友)を中心に、辻内基秋(萩原利久)、真田利津(神尾楓珠)、高鳥あおい(岡本夏美)、庄司悟(望月歩)の複雑な感情を描いた切なくも危険な偏愛ラブストーリー。

 先週放送された第5話では、幼なじみ4人があおいの入院している病院を訪問。心配する美羽に対しあおいは、利津を好きだったことやずっと美羽に嫉妬していたことを伝え、気まずい雰囲気に…。病院の帰り道、「私、何もわかってなかった」と落ち込む美羽。美羽の純粋でまっすぐな性格にひかれている自分の気持ちを自覚した基秋は、美羽に気持ちを伝えようとするものの、基秋を狙う綾芽(筧美和子)に邪魔をされてしまう。二人きりになった綾芽は暴走し、基秋を無理やり抱き寄せて唇を奪うという大胆な行動にでた。

 一方、自分の居場所を失い、自暴自棄になった利津は、自ら命を絶とうと、マンションの屋上へ。身を投じようしたそのとき、涙を流す利津を美羽が引き寄せ、優しくキスしたのだった。

 最終回では綾芽がさらに基秋を追い詰め、なんとしても自分のものにしようと画策。お互いの本音を知り、初恋の呪いから解放された4人は、季節外れの花火で自分の本当の気持ちを伝え合う。片想いのキス、男同士のキス、略奪のキス…の末、幼なじみ4人がたどりついた恋の行方は?

 最終回を印象付けるシーンのひとつが季節外れの花火のシーン。各登場人物が本当の気持ちを告げるとてもデリケートなシーンにもかかわらず、花火の火の動きが予想と違ったり、時間の制限があったりして、キャストは花火のピークに合わせて演技することに。スタッフとキャストが花火に翻ろうされながらも連携して撮影した結果、切なくもさわやかなシーンに仕上がった。

 そして、冬晴れの某日、「鈍色の箱」を象徴するマンションのエントランスでの撮影後、5人そろってクランクアップを迎えた。監督から花束を受けとった久保田は「毎日一緒にいて、本当の幼なじみのような存在でした!」とコメント。最年少で最初は緊張していたという望月も、「あまり演じたことのない役で新鮮な毎日でした」と笑顔をみせた。

 岡本は「お芝居も待ち時間も楽しかったです!」と話し、萩原は「仲の良いチームでとても楽しかったです」とコメント。最後に、「このメンバーででてきてよかったです!」と神尾が締めくくった。監督は「行為と想いがリンクしないシーンが多いドラマなので、撮っていてつらい気持ちになることが多かったですが、最後は登場人物がみんな地に足をつけて前向きになっていくのが撮っていて面白かった」と、キャスト陣をねぎらっていた。

 なお、地上波放送と連動配信を実施中の見放題配信サービス「ビデオパス」では、これまでのエピソードをすべてディレクターズカット版で楽しめるだけでなく、最終回放送直後から、最終回のディレクターズカット版の配信をスタート。地上波放送版に比べて1.5倍の長さとなっていて、放送では描かれなかった登場人物たちの繊細な心の揺れや、心に刺さるせりふも入っている。物語の後半から回を重ねるごとに存在感を増している綾芽の言動も、より細かく盛り込まれ、ラストシーンには地上波放送には無い重要なシーンも追加。地上波とは別の“もうひとつの”驚愕のエンディングが楽しめる。