脚本家の倉本聰氏(85)が、5月5日放送のニッポン放送開局65周年記念特別番組『倉本聰・古木巡礼~森からのメッセージ』(後10:00)のパーソナリティーを務めることが決定した。

【写真】『倉本聰 点描画とやすらぎの刻展』の作品

 1955年、戦後からわずか10年後にニッポン放送は生まれた。焼け野原だった東京はみごとに復興し、高度成長期に突入する。物を買い、使い、捨て、消費し、日本はどんどん豊かになった。経済の成長だけが是とされ、環境破壊を顧みず物質的価値観を優先した。その結果、いま環境が破壊され、気候は激しく変動し、地球温暖化ではなく地球高温化という現象を生んだ。いま地球は悲鳴を上げている。しかし、そうとわかりながらも本気で取り組んではいない。

 倉本氏は、40年以上も前にそのことを唱えていた。北海道富良野市に移住したのは
1977年。4年後の81年には富良野を舞台にしたテレビドラマ『北の国から』の脚本を書いた。以来一貫して森の中で暮らし、その視点でドラマの脚本を書き、舞台を創り、富良野塾で人材を育成し、富良野自然塾の体験型プログラムで地球と自然の尊さを訴え続けている。

 近年、倉本氏は古木と向き合い、点描画で描き、そこから聞こえるてくる言葉をしたためている。番組では、倉本氏が記した「古木巡礼」の朗読と倉本へのインタビューを織り交ぜながら、現代の我々が直面している環境の問題を、古木の言葉を通じて問いかけていく。倉本氏が今回の番組決定を受けて、コメントを寄せた。

■倉本聰氏コメント
古木は、昔生きていた木ではなく、昔から今までずっと生き続けてきた命です。例えば樹令500年の木は安土桃山にその芽を出し、織田信長と同時代に生まれながら今猶(いまなお)生き続けている木であります。その歳月を、この国の変遷をずっと見てきた古木たちが、今の日本人に何が云いたいか。彼らの本音の呟きを少しでも聞きたくて、僕は今日本中の古木を訪ね歩いています。