是枝裕和監督率いる映像制作者集団・分福の新人・佐藤快磨監督の長編デビュー作となる映画『泣く子はいねぇが(仮)』(今秋公開予定)。近年ユネスコの無形文化遺産に登録された秋田の来訪神行事「男鹿のナマハゲ」を物語のモチーフとした本作で、主演の仲野太賀に加え、新たに吉岡里帆、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎の出演が発表された。

【写真】映画『泣く子はいねぇが(仮)』主演の仲野太賀

 本作は、日本の一地方都市である秋田の寂れた港町、雪の降る男鹿半島が舞台。娘が生まれるというのに、いつまでも「父親」の自覚を持てないでいた主人公のたすく(仲野)。妻に愛想をつかされたたすくは、父親らしさを証明しようとしていた。大みそかの夜、「悪い子はいないか」とナマハゲ達が闊歩する男鹿の街で、全力疾走する全裸のナマハゲが生中継のニュース番組で全国に放送されるという事件が起こる。そのナマハゲの正体は、妻との約束を守れずに泥酔しきったたすくだった。

 ナマハゲ行事で失態を犯し、秋田を離れることになったたすくの妻役に吉岡。たすくの親友役に、寛一郎。たすくの兄に山中、母役に余、そして、たすくが秋田を離れるきっかけとなったナマハゲ行事を存続する会の会長役を秋田出身の柳葉が演じる。

 同映画は、大人になりきれない、迫りくる現実を直視することもできない、若者たちの「青春の終わり」をテーマに、平成生まれの監督が紡ぐ、人が再起する事に不寛容な「現代日本の今」を描き出す。