新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イオンシネマでは、今月7日から感染者が多く発生している北海道、大阪などの9サイトの営業を休止。また、今月6日にオープン予定だったイオンシネマ座間のオープン延期を決定した。ほかにも商業施設自体が営業休止となっているシネマイクスピアリ等数サイトの映画館が営業見合わせ、『ドラえもん のび太の新恐竜』『2分の1の魔法』など春休み向け大作映画が次々公開延期となっている。そんな中、7日・8日の映画動員ランキングは、『Fukushima 50』(松竹/KADOKAWA)が、土日2日間で動員10万6000人、興行収入1億4300万円をあげ初登場1位を獲得した。

【写真】映画『Fukushima 50』場面写真

 原作は、90人以上の関係者の取材をもとにつづられた門田隆将氏こん身のドキュメンタリー『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)。2011年3月11日午後2時46分。マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震が発生。全てが想定外の大地震による巨大津波が、福島第一原子力発電所を襲った。

 全電源喪失により原子炉の冷却が不可能となり、原子炉建屋は次々に水素爆発を起こし、最悪の事態メルトダウンの時が迫りつつあった。1・2号機当直長の伊崎は次々に起こる不測の事態に対して第一線で厳しい決断を迫られる。所長の吉田は現場の指揮を執りつつ、状況を把握していない本社とのやり取りに奔走。緊急出動する自衛隊、そして米軍。福島第一を放棄した場合、避難半径は250キロ、対象人口は5000万人。

 想像を超える被害をもたらした原発事故。現場では何が起きていたのか? 何が真実なのか? 浮き彫りになる人間の強さと弱さ。現場と本社、そして官邸との軋轢(あつれき)。家族を、そしてふるさとを守るため、死を覚悟して発電所内に残り、戦い続けた作業員たちの姿を描く。佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆ら日本を代表する俳優陣が終結、監督は『沈まぬ太陽』『空母いぶき』の若松節朗氏。

 2位は、現役医師であり、作家の知念実希人によるベストセラー小説を『屍人荘の殺人』の木村ひさし監督、坂口健太郎、永野芽郁ほかの出演で実写映画化した『仮面病棟』が初登場。土日2日間で動員7万7000人、興収1億500万円をあげた。

 3位は、『パラサイト 半地下の家族』。累計では動員292万人、興収40億円を突破。15年ぶりに塗り替えられた韓国映画の歴代記録を伸ばしている。

 ほか新作では、『オズの魔法使い』で知られる女優・ジュディ・ガーランドが47歳の若さで急逝する半年前、まるで命を燃やし尽くすようだったと伝えられるロンドンでの公演の日々を描いた『ジュディ 虹の彼方に』が8位にランクイン。ジュディを演じたレネー・ゼルウィガーは本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた。監督は、これまで数多く話題の舞台の演出を手掛けてきたルパート・グールドが務めている。

 既存作品では、5位の『犬鳴村』が、累計で興収11億円、9位の『ヲタクに恋は難しい』が興収12億円を突破した。