NHKで放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)に、斎藤道三の娘・帰蝶役で出演する川口春奈が、取材に応じた。時代劇への出演が初めてで「何もかもがチャレンジで不安の中、飛び込んだ」というが、「自分のことを知らない方にも見ていただく機会だと思います。頑張って、一生懸命やるのみ」と、前向きな覚悟を口にした。

【場面写真】大河ドラマ『麒麟がくる』第8回より

 とにかく、大河ドラマの撮影のスケールの大きさに驚いているそうで、「着物を着て、かつらをかぶってお芝居するところから不慣れだったんですが、セットもロケもものすごいスケール感で、スタッフもキャストもたくさんの方が関わっていて、すべてが新鮮です」。

 共演者の中では、父・道三役の本木雅弘に一番、圧倒されたという。「(カメラが回っている時の道三は)ものすごい威圧感、オーラが出ていて、全てを見透かしたような目していて。その場にいるだけで、周りに影響を与えるというか、自分も動かされるような感じがして、すごいなって思っていました」。

 主人公・明智光秀役の長谷川博己も今回が初共演。「とても助けていただいています。インする前からあたたかいことばをかけていただき、撮影に入ってからも気にかけてくださって。現場でもすごく穏やかで、周りに気を配っていらっしゃるので、とても安心できます」。

 時代劇初心者の川口を支えるのは、共演者だけではない。「時代劇の所作も初めてなので、所作指導の先生や演出の方に教えていただきながらやっています。例えば立て膝で座っている時には、手を置く位置でリラックスしている感じや、緊張している感じが表現できるよ、と教えていただいて。撮影のたびに勉強させてもらっています」。

 川口が演じる帰蝶は、のちに織田信長の正妻となり、「濃姫」とも呼ばれる人物。「激動の時代を生き抜いた女性。賢くて、気丈な人。その芯がブレないよう常に心がけて演じています」。

 主人公・明智光秀とは姻戚関係(いとこ同士)で、幼い頃から付き合いがあり、ほのかな恋心を匂わせている。「光秀は、国を守る責任感がある一方、戦を続けて人を斬っていくことへの違和感も抱いている。タフだけど繊細で、好奇心旺盛でほっとけないところがあって、頼まれると断れないところも魅力的。なんか気になる、もっと知りたいと思わせるキャラクターですよね。そんな光秀に駒もひかれていて、ライバルというより、叶わぬ思いを抱いている者同士。駒とガールズトークをしているシーンは、一見、華やかでもけっこうせつない。駒の前だけでは、普段は見せない表情が出ていると思います」

 第7回(3月1日放送)で、尾張・織田信秀の嫡男・信長への嫁入り話が浮上。序盤の重要な局面を迎えている。帰蝶は光秀に「尾張に輿入れせずに済むよう、私を守ってほしい」と懇願する一方、「信長がどんな男か見てきてほしい」と頼んだのだった。

 「生まれた時から、何があっても気丈に生きていくことを運命づけられていたし、そのことに葛藤があっても、自分がやるべきこと、自分がしなければいけないことわかっている彼女は、覚悟を決めて、信長に嫁ぐことになります。私も気後れせずに、最後まで強くて、賢い帰蝶を演じていけたらいいなと思っています」。