サラリーマンの傍ら、イラストレーターとして「飼育員の秘密のお仕事」イラストを発表しているhiroshikiさん。「首を長くする仕事」や「ライオンにたてがみをつける仕事」など体の長さや柄に特徴のあるいきものを育てるうえで飼育員が“ひっそりと行っていること”を想像し、描いたイラストが子どもの間で話題に。

【画像】子供たちもあこがれる?「パンダを白黒にする仕事」ほか、妄想お仕事イラスト集

 まるで動物園でひっそりと飼育員たちが行っていそうな愛の溢れる光景に、SNS上では「休校中の息子が気に入った」「8歳の娘に見せたところ、無事彼女の将来なりたい職業一位にランキングされました」「癒しがすごい」などの声が寄せられ、これまで13万いいねを超える“バズ”を記録している。我が子の面倒を見る親のように、動物に寄り添い“かわいく育てる”飼育員たちのマニュアル誕生秘話を作者であるhiroshikiさんに聞いた。

――「飼育員の秘密のお仕事」を描いたきっかけは?
【hiroshiki】もともと別の動物のシリーズ物を描いて、新しいシリーズものを作りたいなと思っていた時に、キリンの写真を見ていたら「キリンの首、人が伸ばしてる事にしたらおもしろいかも」とひらめいて今の形になりました。

――秘密イラストで1番最初に思いついたものは何ですか。
【hiroshiki】キリンです。特徴があるのでいろいろ思いつきやすい動物です。

 キリンのマニュアルでは「動物園で子供から大人になった時にキリンの首を長くする仕事」を紹介。飼育員は上下動できる棒を用意し、えさやりの際に、子どものキリンが食べられるか食べられないかぎりぎりの高さを見極めて、少しずつ棒を伸ばしていく。うまく育てられると、キリンらしい長~い首になる。失敗例も書いてあり、えさやりの棒を伸ばすスピードが早すぎると“首ではなく足が伸びてしまう”。さらに、「失敗した際の立ち直り方法」も記載されているので、新人飼育員にやさしい。
   
――秘密イラストシリーズを考える時のこだわりは?
【hiroshiki】やろうと思ったらできそう(?)な方法でできること、動物ができるだけかわいそうな感じにならないようにしました。

――評判の良いイラストbest3を教えてください。
【hiroshiki】キリン、パンダ、カンガルーが人気です。

 パンダの仕事では「動物園で白黒になりきれなかったパンダを公開前に白黒にする仕事」を紹介。ペンキやマジックで色を塗るのではなく、「とある方法」で白黒にしていく。カンガルーの仕事では、飼育員は「担当カンガルーが気に入るポケット調達」を担う。カンガルーはポケットに厳しく、ちょっとでもサイズ気に入らないとすぐグレる。飼育員にはコーディネートセンスのほか、機嫌を損ねた親子への“土下座の準備”が要ることをこっそり教えてくれる。

――お気に入りのイラストは?
【hiroshiki】お気に入りはヘビです。仕事前のまんまるヘビが気に入ってます。

 ヘビといえば、ほそくて長い“美ボディ”で、くねくねとした動きが特徴。魅惑的な動きをするへびは、飼育員の「知られざるトレーニング」によって鍛え上げられた成果であることがわかってしまうイラストだ。

――定期連載していたこともあるそうですね。
【hiroshiki】「飼育員の秘密のお仕事」シリーズは、現在紹介されているものと少し形が違いますが、WANIBOOKSで連載をしていました。連載時は先輩飼育員の日誌もつけており「園長に怒られた」ことや、本当の動物知識のようなものも載せていました。

――定期連載していた頃、困ったこと、頑張ったことは?
【hiroshiki】3年ほど連載していましたが、作品数が増えるごとにネタになる動物を探すのが大変でした・・・動物園だけではなく水族館編も作ったりしました!

――いま、休校中の児童たちや、テレワークで我が子の面倒を見る保護者たちにも人気のようです。再度Twitterでバズっておりますが…。
【hiroshiki】2015年ごろ話題にしていただいたことがあります。正直また話題になるとは思いませんでした。ただただありがたいです。

――2018年で連載は終わっていますが、再投稿(再開)するとしたら?
【hiroshiki】できたらうれしいですね。メジャーな動物がほとんど出てしまったのでマイナー動物になるかもですが(笑)。