昨年9月に不適切な映像加工を行っていたことが発覚し、打ち切りとなったTBS系『消えた天才』について、BPO放送倫理検証委員会は13日、放送倫理違反があったと認定する意見を公表した。

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 TBSは、同番組2019年8月11日の放送で、野球のリトルリーグ全国大会で全打者三振の完全試合を達成した投手の試合映像を早回しして球速が速く見えるよう加工を行い、別の放送回(2018年1月3日および11月4日)でも、卓球とフィギュアスケート、サッカーの3件の映像について早回し加工を行っていたと委員会へ報告。

 昨年9月の委員会では「スポーツ番組の根幹である実際の試合映像を加工したことは放送倫理上問題がある可能性があり、番組制作の経緯やどのようにチェックが行われたのかなどを検証する必要がある」と審議入りした。

 この日出された委員会の判断は「スタジオの出演者や視聴者に対して『実際の映像』と言いながら、またはそう受け取れる状況で、映像の早回し加工が繰り返された。映像の加工であれ、事実を曲げる手法は過剰な演出と言われてもやむをえない」と指摘。NHKと民放連の番組倫理委員会が1993年に出した「放送番組の倫理の向上について」と題する提言や、民放連の放送基準から、「本件放送には放送倫理違反があった」と判断した。

 なお、「TBSが本件放送の問題を把握した後ただちに内部調査を開始し、その結果を視聴者に公表した自主的・自律的な対応は、極めて迅速で適切だった」とした。