NHKで放送中の連続テレビ小説『スカーレット』(月~土 前8:00 総合ほか)。第18週「炎を信じて」(第103回~第108回:2月3日~8日)を振り返る。

【写真】週の途中で武志(伊藤健太郎)が高校2年生に

 大阪から戻ってきた喜美子(戸田恵梨香)は、穴窯の薪代をまかなうために借金をする。試行錯誤を続ける中、望んでいた色の片鱗が出はじめる。窯焚きの失敗は6回に及んだが、ある仮説にたどり着く。それは、2週間、窯焚きを続けること。しかし、お金が足りなくなってしまった。その頃、八郎(松下洸平)と喜美子の別居のうわさが街に広まり、かわはら工房への発注が激減。そこへ、ひろ恵(紺野まひる)がまたも救世主のように大量注文の話を持ってくる。

 喜美子を心配するマツ(富田靖子)からの手紙を受け、草間(佐藤隆太)が数年ぶりに信楽にやって来る。草間は慶乃川(村上ショージ)にもらった小さな信楽焼のタヌキを穴窯のお守りとして喜美子に託し、喜美子の挑戦を後押しする。一方で、信作(林遣都)と百合子(福田麻由子)はようやく結婚写真を撮影することができた。

 喜美子が2週間も窯を焚き続けることを信作から聞いた八郎が、喜美子を止めるため工房にやって来る。そして「ぼくにとって喜美子は女や。陶芸家やない、ずっと、男と女やった、今までもこれからも。頼む、危ないことはせんといてほしい、やめてほしい」と言う。しかし喜美子は、八郎にこれまでの感謝を伝え、「うちは、陶芸家になります」と宣言するのだった。

 7回目の窯焚きは、直子(桜庭ななみ)と鮫島(正門良規)夫妻、百合子・信作夫妻も交代で薪入れを手伝う総力戦に。照子(大島優子)も差し入れにやってくる。迎えた最終日。穴窯の壁が崩れて炎が噴き出す。慌てて火を消そうとするマツを止めて、喜美子は「消したらあかん!水よりまきや、もっと燃やす! もっともっと火を焚くんや!」と薪をどんどん放りこんでいく(第1回のファーストシーンはここだった)。そして、ついに望んでいた焼き色を出すことに成功。喜美子はちや子(水野美紀)に取材に来てほしいと、手紙を送るのだった。

 窯焚き成功から7年の時が過ぎ、昭和53年(1978年)。40歳になった喜美子は女性陶芸家の草分けとして活躍していた。喜美子の作品は高値で売れて、借金を返済。個展も何度か開き、暮らしはだいぶ豊かになっていた。

 息子の武志(伊藤健太郎)は高校2年になって、そろそろ進路を決める頃。陶芸への興味はあるものの、家族を顧みず突き進んだ母の厳しい生き方を目の当たりにし、迷っていた。武志から「お母ちゃんは陶芸家としてやりたいことをやって成功した代わりに、大事なものを失ったんや」と言われ、喜美子は複雑な思いを抱く。かつて穴窯での窯焚きを成功させた時、その成果を見に来た八郎に喜美子は声をかけられず、別れることに。

 その後、喜美子と八郎が会うことはなかったが、武志は喜美子に内緒で八郎と手紙での交流を続けていた。手紙を運んでいたのは信作だった。そして、武志は八郎に電話をかけ、5年ぶりに会って相談し、陶芸を学ぼうと大学受験を決める。猛勉強した武志は見事、志望大学に合格するのだった。