女優の佳山明、神野三鈴、渡辺真起子、板谷由夏、芋生悠、俳優の大東駿介、HIKARI監督が7日、都内で行われた映画『37セカンズ』初日舞台あいさつに登場した。

【写真】涙ながらに映画への思いを語った佳山明

 同作は、生まれた時にたった37秒間呼吸が止まっていたことが原因で、手足が自由に動かない身体になった主人公・ユマ(佳山)が、自己表現を模索しようともがく中で、さまざまな人たちと出会い、次第に自身を肯定していく様子を描いた作品となっている。

 2019年3月、世界三大映画祭のひとつ『第69回 ベルリン国際映画祭』パノラマ部門でワールドプレミア上映されると観客などの評価を得て「パノラマ観客賞」「国際アートシネマ連盟賞」を映画祭史上初のW受賞という快挙を遂げた。

 ヒロインを演じたのは出産時に障がいを負った佳山。当初は女優の起用を検討したが、健常者が障がい者を演じることに疑問を抱いた監督の意向により、オーディションによって100人の候補の中から選ばれた。

 日本で無事に公開となり出演者それぞれ「ここから皆さんに届けられるのか…、グッときちゃいました」「この作品に対する思いがどんどん強くなった」などの感慨深いコメントをすると、佳山は感極まって涙。今の心境を聞かれると「メイクさんごめんなさい」と笑いを誘い「ここにいる共演者さんもそうですし、たくさんの温かいスタッフさんに支えていただき、本当に…本当に…すみません」と感極まって号泣した。

 「みなさん各々思うところがあるかも知れませんが、ポジティブなエネルギーになっていただけたらうれしいです」と声を震えさせながら映画の魅力を伝えると、今作が演技初挑戦で不安があったことを知る共演者はもらい泣き。

 HIKARI監督は「2人で二人三脚でやってきた。私も初長編映画、彼女も初演技ということで、本当に、本当に命をかけて頑張ってくれた。私は本当にね、本当にラッキーだな…と」と言葉に詰まると、一緒にもらい泣きする女優を見て大東は「みんな、泣いているやん!」とツッコミを入れて会場を和ませた。

 最後のあいさつでもHIKARI監督は「ここまで来るまで長い道のりでした。こうして皆さんの前で映画を上映できることが、すごくうれ…しかったです…」と再び涙を流していた。