歌舞伎俳優の中村獅童が28日、都内で行なわれた赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』の製作発表会見に出席。本公演で、恩人の側女と密通の不義を犯す役を演じることについて聞かれた獅童は「自分とは正反対で、僕自身はやっぱり生真面目と言いますか。自分にないものを演じきることが役者の仕事なので」と答え、報道陣の笑いを誘った。

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 獅童は「歌舞伎は、どうしようもない人がたくさん出てくるんです。例え殺人鬼であっても、歌舞伎になると『しょうがないよね』となるのが、歌舞伎の不思議な魅力ですよね」とアピール。

 さらに、自身の“怪談”を聞かれると「何か面白いことを言わなきゃ…」とつぶやいた獅童だったが「やっぱり真面目になってしまうんですけどお客さまがいなかったり、せりふを何も覚えてないのに舞台に立つ恐ろしい夢を見るんですよ」と回答。共演の中村勘九郎と中村七之助も回答に聞き入ってしまい、獅童は「すみません!」と笑いをとれなかったことを謝罪すると、和やかな笑いが起こっていた。

 同舞台は、三遊亭圓朝の長編落語が原作、三大怪談噺のひとつと呼ばれ、明治25年に歌舞伎になってから、何度も上演されている人気演目。期間は5月5日から24日まで、TBS赤坂ACTシアターで上演される。

 勘九郎は上演に向けて「3年ぶりに赤坂で歌舞伎をやります。新たな挑戦もありますので、歌舞伎好きの方にとっても真新しい牡丹燈籠になると思っています。良い舞台を作りたいです」と意気込みを語った。