1月19日に初回が放送されたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』は、『コンフィデンス』誌によるドラマ満足度調査「オリコン ドラマバリュー」で100Pt満点中69Ptと健闘。直近の大河ドラマの初回満足度と比較してみると、同作は『真田丸』(2016年)の75Ptに続く高評価を得た。

【劇中カット】「織田信秀vs斎藤道三」が描かれる激しい戦いのシーン

■直近の大河ドラマ各作と満足度ポイントを比較 『いだてん』初回は66Ptだった

 直近の大河ドラマの初回満足度と比較してみると、『真田丸』(2016年)は100Pt満点中75Pt、「視聴量」が17Pt、「主演以外のキャスト」15Ptを獲得し、放送が続くにつれポイントを上げていった。『おんな城主直虎』(2017年)は100Pt満点中57Pt、「視聴量」は16Ptだったもののその後も満足度はほぼ横ばい。2018年の『西郷どん』は「視聴量」が18Ptと高かったものの、満足度では100Pt満点中59Ptとまずまずのスタート。その後満足度が上がっていった。そして『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(2019年)は「視聴量」は17Ptを獲得、初回こそドラマバリュー66Ptを獲得したものの放送ごとにPt数が下がってしまった。

 なお、初回放送時に「話題性」が20Pt満点中20Ptを獲得しているのはどの作品もほぼ共通している。さて『麒麟がくる』はどのパターンとなるだろうか。

 視聴者の意見では、「SNSで話題になっていた通り映像や衣装の色が鮮やかで驚いた。撮影アングルなど今まで大河ではあまり見たことのないこともやっていて面白かった」(30代女性/東京)、「久しぶりの本格大河で期待できそう」(50代男性/東京)など、高い評価が目立った。キャスティング面では長谷川博己のみならず、織田信長役の高橋克典、松永久秀役の吉田鋼太郎、斎藤道三の元弘役の本木雅弘、望月東庵役の堺正章など、そうそうたる顔ぶれが揃ったことへの期待が高い。さらに時代劇初出演にして斎藤道三の娘・濃姫に沢尻エリカの代役で抜擢された川口春奈にも注目が集まるだろう。

 このほかにも、「長谷川博己さんの演技がとても上手かった。吉田鋼太郎さんの松永久秀がとてもハマっていてこの先楽しみ。久しぶりに面白い大河ドラマだと思った」(10代女性/千葉)、「堺正章さんの演技がすごかった。川口春奈ちゃんは1分間であのインパクト」(30代女性/埼玉)といった声が寄せられた。内容、映像、キャスティング、今回の大河ドラマはどの角度にも死角はなさそうだ。

■野心的な試みのある挑戦的な時代劇である一方、時代考証への賛否も

 本作は、明智光秀を主人公にした本格的、大河ドラマの王道路線で、大御所池畑俊作によるオリジナル脚本作品。池端氏が大河作品の脚本を手掛けるのは1991年の『太平記』で足利尊氏を描いて以来となる。

 明智光秀といえば1582年(天生10年)、主の織田信長に謀反を起こした「本能寺の変」を起こすものの、僅か13日(11日とする説もあり)で豊臣秀吉に討たれる「三日天下」が有名だが、生年月日さえ不詳とされ、信長に引き立てられるまでの若い時代について書かれた確実な文献がほとんど見つかっていない。叛逆の動機についても諸説入り乱れ、謎の多い人物とされてきた。

 脚本家の池端俊策氏はインタビューで、「明智光秀の、特に若いころの資料はほとんどありません~戦国の世に生まれて、41歳になるまでどのように生きてきたのか?それは誰も知らない」「明智光秀。これはおもしろくなりそうだと直感した」と語っている。さらに「透明感と緊張感のある光秀は、まさに長谷川さんです。脚本を書き進めるほどに、長谷川さんは光秀のためにいる役者だという思いが強くなってきています」と“長谷川光秀”に期待を寄せる。

 NHK広報は「従来とはまったく異なる新しい解釈で英雄たちを描く、まさしく“大河新時代”の幕開けとなる作品。大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、戦国のビギニングにして“一大叙事詩”」と、野心的な試みであることを強調。4K、8K対応の「明るさ」や農民の衣類の色がカラフルさなど、第1回の放送後、ネット上で時代考証への賛否が飛び交うほどの挑戦的な映像も見られた。