“令和”初の漫才日本一を決める『M-1グランプリ2019』を制した、お笑いコンビのミルクボーイ(内海崇、駒場孝)が10日、優勝を報告するために大阪・天王寺区役所を表敬訪問した。

【写真】”四天王寺最中”をもらい笑顔のミルクボーイ

 天王寺区住みます芸人でもある2人。西山忠邦区長と吉村悟副区長は優勝を讃え、表彰状と花束、そしてM-1最終戦のネタに掛け、四天王寺最中を贈呈した。内海は早速ネタのひとつ「いただきましたー。こんなナンボあってもいいですからね!」を披露しながら受け取り、会場を沸かせた。

 17年から大阪市と吉本興業は“笑いの力”で市民サービスの向上および地域の活性化を目的とした「包括連携協定」を結び、24区に街の魅力発信をお手伝いする「住みます芸人」を配置。ミルクボーイは、天王寺区住みます芸人として活動し、区民まつりや成人式など、さまざまな区のイベントに参加していた。当時は内海のけん玉、そして駒場の筋肉を活かしたネタが多かったそうで、成人式の舞台では「誰一人聞いていなかった」と振り返って苦笑い。それでも楽しかったと話し、「区民まつりは特に、おばあちゃんとおじいちゃんと、朝からホットケーキを作って食べたり、おばあちゃんたちと15分間、炎天下の下でフォークダンスしたり」と思い返していた。

 西山区長に、優勝の瞬間の気持ちを聞かれると「ホンマに信じられない気持ちが強かったですけど、大阪に帰って、天王寺区やお世話になている方に、やっと恩返しできると思いました。昨年とか一昨年に行ったイベントも、もう一度回りたいんです。今年行ったら、やっと喜んでもらえるんちゃうかなと。これまでは誰やねん、という感じだったので(笑)」と内海。駒場も「応援してくれているおばあちゃんがいて。『F-1グランプリ頑張ってね』と言われて。もしかしたらF1の方見ているかもしれないんで、M-1だよと伝えたいです」と、笑いを誘った。

 囲み取材で、内海は準々決勝、準決勝、そして決勝の前、同区内の四天王寺に彼女とお参りに行ったという微笑ましいエピソードを披露。しかも、この日は天王寺区の家から、衣装のまま歩いて来たのに顔を差されなかったといい、「みんなやさしいんですよね。気を遣ってくれている。それとも、天王寺区にすっかりなじんでるのかな」と笑顔。そんなミルクボーイの天王寺愛に、報道陣から「東京進出しにくいですよね」と声が飛ぶと「僕ら、大阪で漫才を精進していくことに決めました」とキッパリ生涯大阪宣言。

 「やっぱり漫才を頑張っていかなあかんなと思っています。M-1で史上最高得点をもらいましたので、漫才に対する責任を感じてまして」という内海の言葉に続き、駒場も「僕らは大阪でやるべきことがたくさんあるんですよね。NGKのトリも、上方漫才大賞も…。まだ何も残せてないですから。これからそれを目指していかねばと思っています」と言い切っていた。