テレビ東京系できょう6日に放送される新春ドラマスペシャル『最後のオンナ』(後8:00)。大人の「恋」と「人生」を痛快に描くホームコメディーで、同局のドラマではなかなか見られないキャスティングが実現した。

【写真】派手な夫婦役の林家ペー・パー子

 主人公である、スナック「ビーナス」のママ・山田美奈子役に“喜劇の女王”藤山直美。美奈子と恋仲となる皆川雄一郎役に岸部一徳。その雄一郎の娘・皆川小百合役に深津絵里。小百合の夫で入り婿・皆川大介役に香川照之。「ビーナス」の従業員・森山賢太役に千葉雄大。「ビーナス」の常連客・北野友美役で岸本加世子が出演。さらに、林家ペー・パー子も派手な夫婦役で登場する。

 今回、撮影中の現場で行われた、藤山・岸部・深津・香川・千葉による座談会の模様をお届けする。

ー―最初に今回のドラマの台本を読んだ時の感想をお聞かせ下さい。

【岸部】一言で言うと“面白い”。面白いの中には藤山さんと久しぶりにまたやるっていうことが最初にあるんで、その楽しみの中で台本を読んで、これはかなり面白いなというのが第一印象ですね。

【深津】とても手強い台本だなぁと思いました。最近には珍しいホームドラマで、何でもないことをさりげなく伝えなくてはいけないので、そこがとても難しく四苦八苦しています。

【藤山】台本を読んでて、自分が出るのは別にして楽しかったです。本当にちゃんとまとまってみんながバランスよく、その場所その場所の主人公として登場される面白いドラマやなと思いました。

【香川】キャストの名前を見た時に、テレビ東京って凄いんだなって。だってこんなに(豪華なキャストを)集められないですよね?という気がするぐらいのドキドキするような企画でしたし、最初に聞いた時は本当に直美さんと共演させていただくのも久しぶりで、ただただうれしいと思いました。昔の若い時のような… 台本をもらって「あ、うれしい! こういうのができる!」という感覚が久しぶりに戻ってきたような錯覚を味わえましたね。

 藤山さんがお出になるということで台本を読むと、藤山さんはそこにいらっしゃって何をどうしゃべられるか、一徳さんとのいつもの相性だとどう来るかとか、撮影しなくてもいいんじゃないかってぐらい、すでに三次元に立ち上がって来て想像できるんです、ニュアンスが。でも撮影しなきゃいけないですけどね(笑)。深津絵里さんと夫婦役ということで、今回初めて共演させていただきました。深津さんとのやりとりも読んだだけでワクワクする場面ばかりで、そういうことを含めて素晴らしい楽しい台本だなと読ませていただきました。スナックと皆川 家の関係もチャーミングだし、平成が終わりましたけど、昭和にもう1回戻ったいいドラマだなと思いました。

【千葉】すごく面白かったですし、あと良い悪いとかそういうのは一概には測れないものだなっていうのを最終的に思いました。

ー―このドラマの一番のみどころは?

【藤山】テレビ東京さんがね、こんなにドラマ大事にしていただける局さんやと思わなかったんですよ、ほんまに! うち家が京都の山科なんですけど(テレビ東京が)映らへんのです(笑)。だからドラマに力を入れられているというのは役者から見てうれしいなと思います。いちテレビを見てるおばちゃんファンとして。(このドラマは)わかりやすいし…そこが見どころですね。途中で帰ってきても、違うことしながらでも、耳で聞いててもわかるようなお芝居じゃないかと思いますね。

【岸部】テレビのドラマって今売れてる人、流行りの人っていうのが中心にどうしてもなるんですけど、キャスティングが似てくるんですよね。そのストーリーとか話の面白さの上に、いつも見る人たちでドラマを作るっていうのが多くなってきている。だからこのドラマの何が一番って言ったら、キャスティングですかね。このメンバーが集まることって意外とない。藤山さんを中心にして集まったっていうことですけど、どんな話をするのかっていう、この人たちがどんなドラマを見せてくれるのかっていう楽しみかもわからないですよね。(“この人たち”の中に)僕も入れておきましたけどね(笑)。

【藤山】抜け目ないわー(笑)。

【深津】こういう思い切ったホームドラマは最近そんなに見ないので、そこが1番の見どころだと思います。あとはラストシーンかなあ。ラストシーンをぜひ見ていただきたいです。

【香川】僕も年齢が上の方に見られる現場が多いんですけど、この現場って本当に 真ん中より下な感じで。スタッフ含めて僕より年上が多いという、すごく珍しい現場で。その意味では先ほど申し上げましたけど、キャストも含めてその昭和の一番活きが良かった時代の、スタジオをガーガー移動するカメラで撮ってきたあの世代が、すごくせっかちに撮ってるっていう(笑)。だから、本当に撮れてる(?)ってぐらいすぐ終わるんです。こんな撮り方してたな昔ってという意味では、昭和の逆襲のような、昭和の底力のようなものが、このドラマに宿るんではないかなと思うんですね。この撮り方で撮り切ったらすごいなと。平成の、テストから回していくようなご時世に、昭和のやり方でずっとやって、内容もホームドラマという、昭和のいいところを全部切り取って時代を戻した感じがするので、そこも見どころのひとつになってるのかなと思います。

【千葉】本読みっていう作業があったんですけれど、皆川家の皆さんのやり取りだったりとか、ごたごたして揉め事のはずなんですけど、なんかちょっとクスッとくる温かさがあって、すごく魅力的な家族だなと思いました。

【香川】昭和の話になったんだから、「すみません、僕は平成で」っていう入りでいかないと!

【千葉】(笑)僕、あの…平成元年生まれでして! 令和で育つ人たちにどう見られるのかな、そしてもうちょっと頑張んないとなっていうのは、昭和の時代の話とかスタッフさんを見てひしひしと思いました。

ー―視聴者へメッセージをお願いします。

【岸部】藤山直美さんを楽しんでいただきたいなと思います。

【深津】観てくださる方がその時間、ちょっとでも嫌なこととか、面倒くさいことを忘れて、椅子の背もたれに背を付けて「あぁー…」ってなれる、そんなホッとできて、楽しんでいただける作品になるように頑張りたいと思います。

【香川】本当にたくさんの方に見ていただきたいので、テレビ東京のドラマの視聴率の最高は何%? それを超えるの目標にしたいです。…え? 『ハレンチ学園』? じゃ、いいや越えなくて(笑)。

【千葉】『ハレンチ学園』を超えたいと思います(笑)。本当に温かいお話なので、ぜひたくさんの人に見てもらいたいなって思います。

【藤山】(テレビ東京開局)55周年ですか? 私が5歳の時に開局したんや。 私と同い年が東京タワーとチキンラーメンやから。私も還暦ですので。いま主人公が年若いですやんか。2倍以上ですからね、平均年齢高いですよね。会うと検査したとか、みんなそういう話が出来るのがすごく楽しい。いい集まりですよね? その和やかさがすごく出てていいと思うので、よろしくお願いします。

■『最後のオンナ』あらすじ

 創業95年を迎えたおかき屋の老舗「皆川堂」。現社長・皆川雄一郎(岸部一徳)は、外面はいいが家では無愛想でケチ。そんな父の立ち振る舞いにイライラする、雄一郎の娘・小百合(深津絵里)もまたかなりの毒舌で見栄っ張りな性格だ。似た者同士の親子に、婿で専務の大介(香川照之)はいつも気を揉んでいる。

 そんな折、雄一郎は亡き妻の墓参り中に、浅草でスナック「ビーナス」を営む山田美奈子(藤山直美)と出会う。そこで、“昭和な男”の雄一郎が、お茶に誘うという意外な行動に。運命の出会いから1ヶ月。大介は、スナックに入り浸り、美奈子と仲良さげにする雄一郎を偶然目撃。やがて美奈子と雄一郎の交際が発覚する。ショックを受けた小百合は、財産目当てを疑い、2人の関係を認めようとしない。“最後の女”だと宣言する父の恋を、娘は応援できるのか? その先に待ち受ける意外な結末とは…。