フリーアナウンサーの久米宏が、ABCテレビの夕方のニュース情報番組『キャスト』(月~金 後3:50~7:00※関西ローカル)の1.17震災特別企画「震災25年~キャスト×久米宏つなぐ次代へ~」に出演することが明らかになった。阪神淡路大震災から25年。しばらくテレビと距離を置いていた久米が17日の午後5時台の生放送で、当時のこと、これからの課題について語る。

【写真】復興した神戸を取材する久米宏

 久米は、生放送に先駆け、震災当時『ニュースステーション』(テレビ朝日)のキャスターとして取材した被災地、神戸市兵庫区の町を再訪。完全に復興した町で当時取材した方々と再会したほか、火災被害が甚大だった長田区で当時を知る人を取材した。

 さらに、テレビの中心で震災を伝えた久米と、ラジオの中心で震災を伝えた道上洋三震災当時の状況を振り返り、命を守るためのメディアの役割、これから起こる災害への備え、そして、震災を知らない世代に教訓や思いを伝えることの難しさとその重要性などについても討論する。

 当日は、スタジオで、「復興まちづくり」の課題と備え、今後30年に高確率で発生する「首都直下地震」「南海トラフ」への備え、「東京一極集中」の弊害と「関西の役割」、1995年と2020年「人口・経済」の変化がもたらす「復興スピード」
などをテーマにトークする予定。

 昨年12月に行われたロケの後、久米は「25年、四半世紀という区切りは放送局の都合で、実際に住んでいる人には関係がない。今回の出演も意味がないのではないかと思ったが、実際に来てみたら意味はあった。25年前のことをはっきりと覚えている今、再び取材や話ができるのは、この25年が限界だと思うので、自分自身のくぎりでもあった。30年の特番は、記憶が怪しいので…(笑)」と、出演を決めた理由を告白。

 「最近日本各地で起こっている地震報道を見るたびに、メディアの役割を考える。実際に大地震が起きたら停電してしまい、発生直後のテレビは役に立たない。ラジオもいつも聴いていないと、うまくつけられない。大事なのは、普段から防災について伝え続けること。節目だからではなく日頃から、うるさいと思われても繰り返し伝える。これが放送局の義務だと思う」と、主張した。

 さらに、「今回の出演は、当時の状況について、また、メディアが問われている防災や報道の在り方について、テレビを通じて話ができる最後の機会かもしれない」と、決意を語っていた。