2000年に第1作が放送されて以来、国民的人気ドラマとして君臨するテレビ朝日系『相棒』。06年から毎年元日の夜はスペシャルの放送が恒例となっている。きょう、2020年の元日スペシャル(後9:00~11:15)は、杉下右京(水谷豊)が爆破による監禁籠城事件の人質となって囚われる、いまだかつてない衝撃作となっている。

【写真】『相棒season18 元日スペシャル』場面カット

 個人的には、右京が身を挺して守ったヒロインが、メインゲストの“瀧本美織”ではなく、刑事部長の内村完爾(片桐竜次)だったところに衝撃を受けた。

 12月29日。特命係の右京と冠城亘(反町隆史)、サイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)は警視庁が主催する年末親睦ゴルフコンペの手伝いに駆り出されていた。

 コンペには元警察庁刑事局長で現在、警備会社社長の蓮見恭一郎(長谷川初範)と、その息子で警視庁組織犯罪対策三課の係長・誠司(浅香航大)が参加しており、恭一郎の秘書・雨宮紗耶香(瀧本)も手伝いに加わっていた。誠司は3年前の交番研修時代、凶悪犯にナイフで襲われた同僚を発砲の末に救出した逸話を持つ出世頭で、どうやら誠司と紗耶香は互いに好意を抱いているようだった。

 コンペ終了後、右京は帰宅する内村刑事部長をクラブハウスの地下駐車場まで送るが、そこで激しい爆発が発生。なんと駐車場の出入り口とエレベーター、非常階段が破壊され、閉じ込められてしまう。しかも、暴力団の構成員・溝口正吾(螢雪次朗)が拳銃を手に出現、右京らを人質にとって立てこもり、ある要求を突きつける。

 監禁されたのは右京、内村、恭一郎、紗耶香のほか、コンペに参加していた真鍋克彦(川口力哉)、奥村悟(河相我聞)、宇津井将史(瀬口寛之)、宇津井の妻で妊婦の亜紀(桜木梨奈)、トラック運転手の来島篤郎(棚橋ナッツ)ら計9人。だが、抵抗する機会をうかがった奥村が溝口に射殺される事態が発生。さらに、溝口が威嚇射撃で発した弾丸が、トラックの薬品タンクを撃ち抜き、薬品が漏れ出てしまった。右京は、その薬品が水と反応すると極めて危険な有毒ガスを発生させることを見抜くのだが…。

 このような絶体絶命の状況で際立つのが、右京の戦闘力の高さ、何でも良く知っている知識の豊富さ、サバイバルする強さ、身を挺して守ろうとする勇気。序盤からハラハラ、ドキドキさせてくれる元日スペシャルとなっている。