おいしさだけでなく、提供するサービスの質向上を目指し、スタッフが働きやすい環境づくり、幸楽苑式の「働き方改革」に着手した幸楽苑は、昨年に続き、今年もきょう12月31日から2020年1月1日終日と、年末年始休業することを発表。あわせて、新聞広告2パターンを掲載することを報告した。

【画像】”人間は、不便に戻れる。”バージョンも公開

 昨年、第一弾として、スタッフの士気向上を目的に、2018年12月31日午後3時から2019年1月1日終日の年末年始を幸楽苑の64年の歴史上初めて休業。2日間合計で売上損失2億円弱が見込まれたため「2億円事件」として新聞広告を掲載したところ、多くのメディアが取り上げるなどし、SNSなどで拡散され話題となった。

 その影響もあって、今年は飲食業界だけでなく、他業界でも年末年始を休業する企業が出てきており、年末年始の働き方についての考え方も変わリはじめている。そして、今年も同社は「やります! 続けます!」とし、2019年12月31日から2020年1月1日終日と昨年より少し長く年末年始休業とすることを発表した。

 今年の新聞広告では、「0億円事件。」「人間は、不便に戻れる。」と2種類の広告を用意。“なぜ「2億円」ではなく「0億円」なのか?”その理由について同社は「昨年の年末年始の売上は0円で、昨年の売上を失う訳ではないので今年は『0億円事件』としています」と説明。

 「一般的に企業の経営者は、売上増に必死です。どうしても社員より売上になり、売上を失うことを恐れます。しかし幸楽苑は売上競争よりも従業員の満足度で競争したいと考えております」と思いを伝え「サービス業は、みんなが休む日に働く仕事ではありません。お正月やクリスマスや大切な記念日は全員にやってきます。サービス業の人々だって、『みんなが休む日』の『みんな』になってよいはずです」と、メッセージ。

 「大切なのは、続けること。続けることで、社会は少しずつ変わっていく。家族で過ごす幸せなお正月がこの国に再びやってくる。続けていけば、私たちのような小さな会社だって、何かのきっかけになれる。そう信じて、今年も、来年も、再来年も幸楽苑はお正月休業『0億円事件。』を続けます」と宣言した。

 最後は「誠に勝手な判断ですが、どうか日頃ご愛顧していただいているお客さま・株主さまにもご理解いただければ、うれしい限りです」と呼びかけ「来年1月2日から、社員たちに、あたたかい声援よろしくお願いいたします」と伝えている。