東京メトロ銀座線は、同線渋谷駅の線路切替とホームの移設工事を実施するため、きょう28日~来年1月2日までの6日間にわたり一部区間が終日運休となる。工事後はJR線と渋谷ヒカリエの間を通る明治通りの上空に新駅舎を移設し、3日から供用を開始する。旧駅舎は約80年の歴史に幕を下ろし、10年以上の工事期間を経て渋谷のシンボルとなる新駅舎が完成する。

【写真】工事概要を説明する西川祐技術課長

 同駅は1938年12月に開業し、2018年度は1日に約22万人が利用した。開業以来、大規模な改修は行っておらず、朝夕のラッシュ時の混雑や他の鉄道路線への乗り換えの分かりにくさなど多くの課題を抱えていたほか、東京メトロの駅で唯一トイレが設置されていなかった。こういった状況を改善すべく、2009年2月から移設工事に着手した。

 M型アーチ状の外観が特徴的な新駅舎は、旧駅舎があった場所から東へ130メートル移動。ホームが2つの線路に挟まれた「島式」となり、ホーム幅も約6メートルから約12メートルに拡幅される。トイレは来年3日時点で多機能トイレを設置し、男女トイレは仮設となる。またエスカレーターは以前まで0基だったが、新駅舎では2基が設置される。ホームドアは現時点で設置していないが、東京2020オリンピック・パラリンピックまでには整備する予定となっている。

 東京メトロの西川祐技術課長は「工事は6日間で5000人が従事する。これだけの日数を伴う工事は東京メトロでは初めて。既存の渋谷駅は80年以上たって今のニーズにそぐわなくなったが、新しい渋谷駅はさまざまな課題が解消され、皆さまが快適に利用できる」と笑顔で語った。渋谷駅周辺は100年に一度の大変革の時期を迎えており、「こうした事業の一環として渋谷駅を移設することを大変誇りに思う。駅が移ったあかつきには、みなさまにいい駅を提供して喜んでもらいたい」と期待を寄せていた。

 今回の工事に伴い、銀座線の渋谷-表参道区間と青山一丁目-溜池山王区間が28日~1月2日まで終日運休となり、振替輸送が実施される。