昨年7月、第159回直木賞を受賞した島本理生氏の『ファーストラヴ』が、NHKでドラマ化されることが明らかになった。女優の真木よう子が、父親殺しの罪を犯した女子大生と向き合う、公認心理師の主人公・由紀役で主演を務める。特集ドラマ(単発)として、BSプレミアムで来年2月22日(後9:00~10:59)に放送予定。

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 父親を殺した女子大生・環菜のルポを書くために、彼女と向き合うことになった公認心理師の由紀。「なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか」「正直に言えば、私、うそつきなんです」。二人のやりとりを中心に繊細な女性心理を巧みに描き、目に見えづらい“心の闇”を臨床心理の視点からひもとくという斬新な原作の世界観を、丁寧に表現する。

 殺人犯・環菜を演じるのは、上白石萌歌。環菜の国選弁護人で、由紀の義弟でもある迦葉役に平岡祐太。環菜の母親・昭菜を黒木瞳が演じる。

 来月から撮影に入るのを前に、真木は「この作品をお引き受けしたのは、とても漠然としたもので、何か、この主人公、由紀になってみたい思いが強かったからです。それが何なのかは、撮影が始まってから答えが出ると思います」と、コメントを寄せている。

 「動機は見つけてください」と警察に言ったことで、波紋を呼んだ「美人女子大生の父親刺殺事件」のルポの執筆依頼を出版社から受けた由紀。義弟でもある弁護士の迦葉からも協力を請われて、由紀は環菜と面会し、カウンセリングのような形で、環菜の家族に何があったのかを突き止めようとする。

 真相を探る中、明らかになる環菜と殺された父親、さらには母親・昭菜とのゆがんだ親子関係。環菜の心に触れることは、由紀自身の過去と向き合う作業でもあった。そして、環菜はついに「初恋」について語り始め…。

 やがて明らかになる環菜の“うそ”の本当の理由。そこには、虚構で固められた過去、大切な人に侵食された魂の叫びがあった。果たして環菜は、本当に父を殺したのか。罪とは何か? 家族とは何か? 愛情とは何か? 究極のテーマに果敢に挑むヒューマンミステリー。