『この世界の片隅に』などの作品で知られる広島市出身の漫画家・こうの史代氏の代表作の一つ、『夕凪の街 桜の国』をモチーフにした大型ステンドグラスが製作され、広島新交通1号線(愛称:アストラムライン)の本通駅に設置されることになった。来年2⽉29日にお披露目される予定だ。

【写真】広島・原爆ドーム建物内の画像

 ステンドグラスは、こうの⽒の原画・監修のもと、建築家・隈研吾氏の設計によるパブリックアートの創造拠点「クレアーレ熱海ゆがわら工房」で製作中。平和の尊さを伝えようというこうの氏の思いを表現すべく、駅利⽤者はもとより、広島の⼈々、国内外の来訪者の⼼に潤いと安らぎを与える作品に仕上げていく。

 設置される本通駅は、世界遺産に登録された原爆ドームや広島平和記念資料館などがある平和記念公園の最寄り駅として、広島市⺠をはじめ多くの観光客が利⽤している。パブリックアートの設置によって新たな⾵格のある景観を創り、地域の魅⼒を向上させる効果も期待されている。

 広島とゆかりが深く、アストラムラインの利用者でもあるこうの氏は「『夕凪の街』はわたしにとって人⽣の転機となった⼤切な作品です。(広島市中区)基町周辺に絵を飾っていただいて、本当にうれしいです」と、話している。

 この新たな広島のシンボルとなるステンドグラスは、日本交通⽂化協会が設置してきたパブリックアートの542作品目。一般財団法⼈日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受けて整備される。