お笑いコンビ・キングコング、絵本作家、国内最大のオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)主宰者の西野亮廣が26日、東京・五反田の立正大学で行われた『立正大学学園開校150周年プロジェクト発足イベント』にゲストとして参加した。

【全身ショット】全身黒のコーデを着こなす西野亮廣

 講演のテーマは「新時代の若者の生き方について」だった。西野は「挑戦した先で何が待っているか。挑戦を阻むものは何か。お金です」と説明。「この国はお金の勉強をしない」と苦笑いしながら、絵本『えんとつ町のプペル』での経験を交えて説明。5000部でヒット作と呼ばれる業界だけに資金を集めることがなく、全て1人で作っていた。西野は40人で分業するためにクラウドファンディングで資金調達。クオリティーの高い作品に仕上がり、『えんとつ町のプペル』は累計発行部数が40万部を突破し、絵本としては異例の大ヒットとなった。

 クラウドファンディングを知らない世代は、ほぼ否定的という事例も明かし、「勉強はやめちゃダメ。大学を卒業した瞬間に勉強をやめて、次の世代を殺しにかかる」と学生に心得を説いた。また、クラウドファンディングについては「集金装置じゃない」と指摘。「同じ企画でも、100万円集まる人と1円も集まらない人がいる」とロンドンブーツ1号2号の田村淳が失敗した例なども出しながら解説。「お金は信用。クラウドファンディングは信用をお金に両替する装置」と心構えを語っていた。

 また、社会人になってから使える金言も。情報化社会が進み、より信用が大事になったという。「20年前と今が何が変わったかというと、昔は技術や情報はプロだけのものだったけど、全人類の共有財産となった。どうなったかというと、高くてマズいラーメン屋がなくなった。今はおいしいラーメンの作り方が、すぐにコピーされる。どのラーメン屋さんに行ってもおいしいという状況になった。言い換えると機能で差別化が図れなくなった」と身近な例えを使いながら説明。

 続けて「この時代にこいて、お客さんが店を選ぶ理由は今後どうなるかというと、どの店に行くかではなく、誰が働いているか。なので選ばれる人にならないといけなくなる」と力説していた。

 そして、ファンを惹きつけられる人になるためには、も語った。「オンラインサロンも順調なときは入会者が増えない。うまく行ってようが、失敗しようが、挑戦しているときは入会者がグワって増える」と自身の持つ数字をベースに話し「大事なのは、来週どうなるかのカードを切り続けることが重要。『どうなるの』って思ってもらうことが成功することより重要。少年漫画と似ている」と“ピンチのススメ”の助言を送った。

 上昇しながらも、一度、落ち、再び上がる瞬間にファンが生まれるそう。「N字の感情曲線を描かないといけない。絶対に落とす」。自身は炎上し“嫌われ芸人”になった際に底を経験。ただ、再び順調に行ったことで自らピンチを作ったという。「うまく行ってるなってなった瞬間に止まった。ピンチがいるなと思ったときに、バカでもわかる大ピンチを作っちゃおうと思って『美術館を作る』って言った。15億円から20億円ぐらいかかる。誰でもわかりやすいピンチ。その答えは出てなくて『ヤバいね』ってなった瞬間に応援者が増えた」と熱っぽく語った。そして「応援できる余白をいかに設定できるか」と説き「『新時代の若者の生き方について』でまとめは、おじいちゃんみたいなこと言いますけど信用は非常に重要。うそはやめましょう!」と笑いを交えながら講演を終えた。

 西野の持ち時間は30分の予定だったが、15分オーバーの45分あまりで終了。ただ、学生たちの心には響いていたようだ。