東京・六本木に、月売上が約1億円に達する景気の良い場所が存在する。その名も「バーレスク東京」。店内には大型LEDが四方八方に設置され、中央には回転するステージ。人気曲とともにセクシーな美女ダンサーたちが華々しいパフォーマンスを繰り広げる “新感覚エンターテイメント空間”だ。今回はアイドルを目指していた「ぷりん」さんにインタビュー。彼女がここにたどり着いた理由とは。

【写真】寝そべりながらこちらを見つめるぷりん

■アイドルに憧れたが挫折 それでもステージに立ちたかった

――ぷりんさんはバーレスク東京に入るまで、どのようなお仕事をされていたんですか?

【ぷりん】焼肉居酒屋のホールや、コールセンター、アパレル、歯科助手……あとはキャバクラでも働いていました。その店はランキングが無かったんですけど、成績は良かったし、広告に私の写真が使われていたので、売上のトップ10には入っていたと思います。人前に出ることには慣れていたので、そこはバーレスク東京でも活かせているのかなと。

――そこからなぜバーレスク東京に入店したのでしょうか?

【ぷりん】「ステージで踊れるから」ですね。19歳の時に、AKB48の『ハート型ウイルス』という曲の映像を見て、アイドルになりたいという憧れが沸いてきました。特に前田敦子さんが好きで、彼女のように人に活力を与えて、笑顔にできればなあと。その後、色々なオーディションを受けましたが、どれも受からず、20代になってしまって。アイドルは十代前半から活動する人も多いので、年齢的にも難しくなってきて……。そんな時にバーレスク東京を見つけて、「ここなら私がやりたいことができるかも」と思い入店しました。

――ステージに立ちたいという思いが強かったんですね。

【ぷりん】そうなんです。ただ、ダンス経験がなかったので、練習は厳しかったですね。ステージに立つにはテストがあるので、すぐに出られなかったことがもどかしかったです。負けず嫌いなので、入店直後は寝ずに練習していました。

――目標にしている人などはいますか?

【ぷりん】憧れているのは先輩ダンサーのエルさんです。今は彼女の表情や踊り方を真似している段階です。私は体が小さいので、ステージではどうしても目立ちづらくて。今までは体が小さいことで可愛がられたり、得をしてきたけれど、ステージに立つと手足が長い方が目立つし、見栄えがいい。体が小さい分、大きく踊ったり、表情でカバーしたりと工夫を重ねています。

■女の子ファンからの声援に感動した

――休日はどのように過ごしていますか?

【ぷりん】お休みの日はネイルサロンや美容室に通っています。人前に出るお仕事なので、綺麗にしておかないとと思って。美容をしていない日は、引きこもっちゃってますね。人と会うのも、ウーバーイーツの配達の人だけだったりとか(笑)。ずーっとアニメを見たり、バーレスク東京のショーの動画を見たりしています。

――では最後に、将来の夢を教えてください。

【ぷりん】今はお店で働いていることが楽しいですし、芸能界を目指して……とかも考えていません。バーレスク東京で、私が憧れたアイドルのようにお客さんに活力を与えたいと思っています。最近「このお店に入って良かった」と思っていることがあって。女の子のファンができたんです。私は性格がサバサバしているので、女友達が少なかったんです。だから、女性のお客さんが親しく話してくれると嬉しくて。この前もショーがうまく行ったことを話したら、自分事のように喜んでくれました。

当面は、ファンのためにステージに立ちたいです。このお店で働くことも、パフォーマンスをすることも、ずっとできることではないから、「少しでも多くの人に活力を与えられたら」と思っています。

(取材・文/鈴木雅矩 撮影/飯岡拓也)