出版社の講談社は18日、今年7月に海賊版リーチサイト「はるか夢の址」運営者3名に対し損害賠償を求め提起した訴訟について、同社が勝訴したことを発表した。判決では講談社側の主張を全面的に認め、当該3名に対し総額約1億6000万円の支払いが命じられた。

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 同社は7月9日、「はるか夢の址」の運営者ら3名が共同で同社の漫画作品等を含む多数のコンテンツを無許諾でアップロード・公開したとして訴訟を提起。同サイトによる被害は、漫画だけでも平成28年7月から平成29年6月までの1年間で総額約731億円という推計もある(一般社団法人コンピューターソフトウェア著作権協会「ACCS」調べ)。

 これについて同社は『ヤングマガジン』『イブニング』など計8誌の編集著作権を侵害されたとして、約1億6千万円の損害賠償を請求していた。同事案の刑事裁判においては、大阪地方裁判所が今年1月17日、当該3名にそれぞれ懲役3年6月、同3年、同2年4月の有罪判決を下し、3名ともに控訴。しかし今年11月1日、大阪高等裁判所は3名の控訴を乗却する旨の判決を下している。

 講談社は「今回の判決は、刑事事件の判決と併せて、意図的に著作権を侵害し違法な海賊版サイトを運営する行為が、いかに反社会的で悪質なものであるかを示した有意義なものと考えております」とコメント。「弊社は、海賊版被害の拡大や蔓延を防ぐために、今後も積極的に海賊版サイト運営者らの責任を厳しく追及してまいります」と改めて決意を示した。