ハリウッドの“スター”俳優アーノルド・シュワルツェネッガーが5日、都内で開催された映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』記者会見に出席した。シリーズとしては6作目。アーノルドは、4作目を除いて(カリフォルニア州知事だったためCG出演)T-800役で出演してきた唯一無二のキャストだが、「これで終わりだと思っている」と、コメント。「観客がどう思うかによりますが、皆さんが私が演じるターミネーターで喜んでいただければ」と話した。

【動画】軽快なトークで会場を盛り上げたシュワルツェネッガー

 2015年以来、4年ぶりの来日となったアーノルド。会見場の席につくと、用意されていた水をゴクリと飲み込んでから、「Hello, everyone.(皆さん、こんにちは)」とゆっくりと口を開いた。「また、東京に戻ってくることができてうれしく思っています。私はボディビルのチャンピオンとして1972年から日本に来て、エクササイズをお披露目してきました。それ以降も映画のプロモーションや休暇で訪れたり、とてもゆかいなCMにも参加してきました。そして、帰るときには必ず『I’ll be back(また戻ってくる)』と言ってきました。今回は素晴らしいキャストとともに来日できてうれしく思います」。

 1984年公開の第1作『ターミネーター』は、近未来において、自我に目覚めた人工知能にとって脅威となる人類抵抗軍のリーダー、ジョンの出生を未然に阻止するために、過去に送り込まれたヒト型潜入掃討アンドロイド・ターミネーター(T-800)と、ジョンの母となるサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)を守るため、同じく未来からタイムスリップしてきた兵士カイル・リース(マイケル・ビーン)の攻防を描いて、大ヒットした。

 「1作目を作っていた当時、こんなにシリーズが続くものになるとは誰も思っていなかった。いわゆるB級アクション映画として扱われていて、スタジオも重要視していなかったし、むしろ恥ずかいくらいに思っていたかもしれない。ただ、編集の段階でなんだかすごいものになりそうだ、という空気に変わってきた。出来上がった作品はスタジオを圧倒し、映画批評家たちも圧倒し、その年のタイム誌が選んだ映画トップ10に選出されるまでになりました」

 『ターミネーター』のヒットは、アーノルドの人生を変えるほどの大きな影響を与えることにもなった。「1作目を作っていた頃の私は、アクション映画俳優として注目されはじめたところで、『ターミネーター』も本当はカイル・リース役をやりたかった。悪役のT-800には興味なかったんだ。そんな私を説得したのがジェームズ・キャメロンだった。彼のすばらしいビジョンのおかげで、こうして長く素晴らしいシリーズに関わることができた。感謝しています」。

 1作目の大成功を受けて、ジェームズ・キャメロンは2作目『ターミネーター2』(91年)を製作することに。シリーズ1作目ではサラ・コナーにとって敵だったT-800が、味方として再登場。自我に目覚めた人工知能が人類が殲滅(せんめつ)すべく核戦争を引き起こす、“審判の日”を回避するために戦った。

 『ターミネーター2』の正当な続編となる、最新作『ニュー・フェイト』には、サラ・コナーとT-800が再登場。T-800 は『ターミネーター2』のラストで溶鉱炉に沈み、消滅したはずだが、一体!? そして、“審判の日”は回避されても“人類滅亡の運命”は先延ばしされただけだったのか!? 

 アーノルドは「ジェームズ・キャメロンが新たに思い描いた複雑な物語を、演技、アクション、VFXにも精通しているティム・ミラー監督が見事にまとめて上げて、すばらしい作品を作ることができ、とてもうれしく思っています」と、誇らしげに最新作『ニュー・フェイト』をアピールしていた。

 今回のプロモーションでは、『ターミネーター2』(1991年)以来の登場となるサラ・コナー役のリンダ・ハミルトン、かつてのサラ・コナーを彷彿とさせる人類の命運を握る女性ダニーを守るため未来からきた謎の戦士グレース役のマッケンジー・デイヴィス、ダニ―役のナタリア・レイエス、凶悪に進化を遂げた最新型ターミネーター REV-9(レヴ・ナイン)を演じたガブリエル・ルナら、メインキャストが勢ぞろいし、あす6日、ファンが待ち構えるジャパンプレミアイベント(会場:新宿歌舞伎町ゴジラ・ロード)に臨む。