乃木坂46の秋元真夏が、11月16日より放送スタートするWOWOW『連続ドラマW 引き抜き屋 ~ヘッドハンターの流儀~』で松下奈緒が演じる主人公が勤務する会社の秘書・所美南役で出演する。本作や女優としての仕事をはじめ、8月14日の京セラドーム大阪公演でキャプテンに就任し、重責を背負う今の心境やグループに対する思い、今後について語った。

【写真】普段とは違う黒縁メガネ姿の秘書役の秋元真夏

◆オフの日はアイドルの欠片もないぐらいとことんダラけています

――WOWOW『連続ドラマW 引き抜き屋 ~ヘッドハンターの流儀~』は、駆け引きや騙し合いなど、知られざるヘッドハンティング業界を描いた作品です。初めて台本を読んだ時の感想を教えて下さい。
【秋元】 とても面白い作品だと思いました。でも、普段全く関わってこなかった世界で、ヘッドハンティング業界もそうですが、18歳で乃木坂46の活動を始めて、アルバイト経験もなく、社会に出て普通に働くことがわからなかったので、台本を読んでも想像がしにくかったです。ドラマなどでは、企業が舞台となった作品を観ていたので、そういうものを参考にしながら演じようと思いました。

――秘書の所美南役ですが、どんなキャラクターなのでしょうか?
【秋元】 美南ちゃんは、仕事をテキパキとこなして、仕事が終わったらプライベートを大切にする切り替えのできるタイプです。見た目も秘書っぽくなく、毎日違ったテイストの洋服を着ていて、会社では自分のデスクも好きなものに囲まれながら仕事をしている。秘書なので周りのことをよく見ている気を使える女子です。

――秘書役は自分に合っていますか?
【秋元】 秘書に対する憧れがあったので、演じられて嬉しいです(笑)。人の世話をするのが好きなので、そういう面では合っているのかなと思います。でも実際には、ぜんぜん手がいき届かないと思います。

――「人の世話をするのが好き」とのことですが、乃木坂46ではどうですか?
【秋元】 必要ないこともついつい世話をしてしまいがちです(笑)。

――美南ちゃんは、切り替えができるタイプですが、秋元さんはどうですか?
【秋元】 切り替えはできていると思います。もちろん頭の片隅には、いつも乃木坂46のことを思っていて忘れることはないです。仕事になるとスイッチを入れて、オフの日はアイドルの欠片もないぐらいとことんダラけています。

――オフはどんなふうに過ごしていますか?
【秋元】 ソファーに寝っ転がって、グダグダしています。いろんなものを手届く範囲に置いて、テレビを観たり、好きなものを食べたり、リラックスしています。

◆ドラマの撮影現場では、これまでの経験を活かせるわけではない

――ドラマの撮影現場では、他のキャストの方とはどのように接していましたか?
【秋元】 この現場では、最年少で演技経験も少ない。共演者の内田有紀さんが気遣って話しかけてくれたり、皆さんに優しく面倒を見てもらっていました。

――どんな気持ちでこの作品に挑みましたか?
【秋元】 『初森ベマーズ』(テレビ東京系)や『ザンビ』(日本テレビ系)など、これまで演じてきた役は乃木坂46のメンバーが出演する作品だったので、どこかアイドル的な要素もありました。今回はヘッドハンティングを題材にした作品で、アイドルとかけ離れた役を演じたので、不安もありました。“アイドルということを忘れないといけない”そう思いながら演じました。

――今回、連続ドラマに1人で初めて出演しましたが、バラエティ番組では、これまでも1人で出演することもありました。現場が変わると向き合い方の違いはありますか?
【秋元】 バラエティ番組では、アドリブで応えないといけないことが多いので、爪あとを残さないといけない、頑張らないといけないと思って現場に挑みます。でも、ドラマは意気込んでいくというよりは、台本を読み込み、しっかりと準備をしていかないといけない。本番までの過程が違います。瞬発力と今まで積み重ねてきたものを出す点では、ぜんぜん違うので、これまでの経験を活かせるわけではない。活かせるとしたら、人間関係の築き方と現場での人との接し方ぐらいかなと思います。

――撮影現場ではどうでしたか?
【秋元】 監督さんがいろいろ教えて下さいました。普段から緊張したり、焦っても顔にあまり出るタイプではなく、のほほんとしているように見られがちですが、ずっと緊張していました。でも、撮影が進むにつれて現場にも慣れて、スタッフの方やメイクさんともいろいろお話するようになりました。

◆ぶりっ子で女子に嫌われそうなアイドルを演じてみたい

――苦労したことはありますか?
【秋元】 会社でのシーンでは、台詞も無く、その場にただいるだけということが難しかったです。デスクに向かって仕事をしている時、どうしたらいいのだろうと……。パソコンで仕事をしていない時は、何をしたらいいのか、基本的なことがわからなかったので。それで困っていたら監督に「美南ちゃんは自分の仕事が終わったら好きなことをしていいんだよ」と言われました。デスクに置いてある小顔ローラーをやりだしたり、仕事中でも“タピオカを買いにいきます”とボードに書いて出かけたり……監督の言葉に助けられました。

――撮影に入る前に、具体的にどんな準備をしましたか?
【秋元】 わからないことだらけで……台詞で詰まったり、迷惑をかけたらいけないと思い気をつけていたのですが、かみました(笑)。

――撮影を終えた今、納得のいく演技ができましたか?
【秋元】 不安です。こんなことを言うのは良くないのですが……。バラエティ番組で発言した場合、笑いなどで、すぐに反応がもらえる現場に慣れていたので、台詞を言っても何か反応があるわけでもなく、まだ実感がわかないです。自分があまり踏み込んでこなかった土俵に足を踏み入れるといつも怖くなります。お芝居やモデルとしての雑誌の撮影は、いつも緊張しますね。

――本作は、実力派の俳優が多い現場ですが、何か気がついたことはありますか?
【秋元】 普段は乃木坂46のメンバーと一緒にいるので、外に出ると居心地が悪いのかなと思ったのですが、数日経てば意外と誰とでも仲良くなれることに気が付きました(笑)。撮影現場はすごく居心地が良く、休憩時間は共演者と一緒にご飯を食べたりテレビを観たりしていました。

――今後やってみたい役はありますか?
【秋元】 アイドルである自分をもっと強くした役……ぶりっ子で女子に嫌われそうなアイドルを演じてみたいです。

――秋元さんもアイドルなのですが……。
【秋元】 私、アイドルが好きで、アイドル活動がすごく楽しいんです。だから、もっと極端なアイドル役をやってみたいです。

◆引っ張っていくタイプではないので、キャプテンに向いていない

――その乃木坂46の活動では、8月14日の京セラドーム大阪公演でキャプテン就任が発表されました。キャプテンに就任していかがですか?
【秋元】 とてもビックリしました。そして、実感が沸いていないです。就任後は、舞台『サザエさん』の現場に入っていたので、まだ乃木坂46の現場があまりなくて。ここからまた始まるのかなという気持ちです。

――“世話焼き”と言っていましたが、キャプテンに向いている性格ですか?
【秋元】 たぶん向いていないと思います。しっかりしている時と、していない時の差があるので。私が思うキャプテン像は、すきがなく、皆のことを引っ張っていくイメージです。でも、私は引っ張っていくタイプではない。なので、皆に寄り添うキャプテンになれたらと思っています。

――どんなグループに育てていきたいですか?
【秋元】 誰に制限されることなく、皆が伸び伸びと個性を活かせる場所が乃木坂46であってほしいです。ドラマやバラエティ、舞台やモデル、個々にいろんな活動をしていて、皆が集まったときに力を発揮する。3期生と4期生の後輩たちがどこにいても居心地の良い環境を、1期生と2期生の私たちが作らないといけないなと思っています。

◆他のグループに負けない“仲の良さ”が乃木坂46の強み

――今後の乃木坂46の課題はありますか?
【秋元】 いま坂道グループは、乃木坂46、欅坂46、日向坂46、吉本坂46の4グループあります。そのなかで、グループごとに切磋琢磨できように、どのグループも上を目指していくことが大切なことです。その上で、どこのグループとも戦えるように、乃木坂46も後輩たちを育てていかないといけない、それが課題です。

――そのなかで、乃木坂46の強みはどんなところですか?
【秋元】 他のグループには負けない“仲の良さ”です。テレビ番組やライブのMCなどで見せる仲の良さや距離感の近さ、そこが好きですとファンの方に言ってもらえるので、メンバー同士の“仲の良さ”が一番の強みです。

――「AKB48の公式ライバル」としてデビューしました。姉妹グループもでき、大きく成長した今の状況はどうですか?
【秋元】 もちろん結成当初は、今の状況を想像していなかったです。AKB48さんの名前を借りてデビューして、土壌ができている状態のデビューだったので、そのぶん私たちも努力をしないといけない。そして今、こんなにも乃木坂46を知っている人が増えた以上、責任を持って活動をしないといけないと感じています。

――ブログでは、「明るく支えられる人を目指す」と所信表明をしていました。これから10周年に向けて、いま改めて所信表明をお願いします。
【秋元】 私はしっかり者ではないので、グループを引っ張っていけるかどうか不安です。でも、私がキャプテンに就任した時、「真夏さんが心配しないように、私たちが頑張ります!」と私の周りを囲み、後輩たちがそう言ってくれました。“なんていい子たちなんだ”と感動したのと同時に、このメンバーが“アイドルになってよかった”と思ってもらえるようなグループを作って、それをファンの方に見てもらうことが、私の目標です。