桜井ユキ主演のよるドラ『だから私は推しました』(NHK総合)が、19年7月クールの“質の高いドラマ”を表彰する『第17回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』で、「優秀作品賞」を受賞した。なお、「最優秀作品賞」はTBS系金曜ドラマ『凪のお暇』、2作選ばれる「優秀作品賞」のもう1作には、フジテレビ系月9ドラマ『監察医 朝顔』が選ばれた。

【撮り下ろし写真】“推しTシャツ”姿でトロフィーを持つ桜井ユキ

◆「地下アイドル×女性オタ」現代社会の生きづらさからの解放を描く

 ここ最近、時代性を盛り込んだ挑戦的な作品を発表し、注目を集めている土曜夜の「よるドラ」枠。今期の『だから私は推しました』も、地下アイドル×女性のアイドルオタクをテーマに、異色のヒューマンドラマを展開した。本作の主人公は、他人からの「いいね」がないと自信が持てないアラサーOLの遠藤愛(桜井)。婚約者にフラれ人生のどん底に落ちたとき、地下アイドル・サニーサイドアップの栗本ハナ(白石聖)と偶然出会った愛は、必死に売れようとするハナの姿に勇気をもらい、彼女を全力でサポートすることを決意。 「女オタ」として自ら愛したものに突き進む主人公の新たな成長が、“地下”のディープな世界のなかで描かれた。

◆キャストの演技に加え、森下佳子氏のオリジナル脚本に高い評価

 キーワードとなったのは「推す」という言葉。物語は“ある事件”が起きた当日から、愛とハナとの出会いを遡っていくというサスペンスフルな展開で進行。『コンフィデンス』誌によるドラマ満足度調査「オリコン ドラマバリュー」は、初回の37Pt(100Pt満点)から話数を重ねるごとに堅調に推移し、意表をつく最終話では72Ptをマーク。視聴者からは、「最後まで面白く引き込まれた」(50代男性/京都)、「愛とハナの友情のようなものに思わず涙が」(30代女性/東京)との声を集めた。

 有識者からは、桜井らキャストの好演に加え、「地下アイドルの世界を実にリアルに描いた」(碓井広義氏)と、同オリジナル作品を手がけた森下佳子氏の脚本力を評価する声が多く聞かれた。また、気鋭の音楽プロデュースユニット・DogPによるサニーサイドアップの劇中歌や、カメラワーク等の演出面など、細部にわたるこだわりを称える声も目立った。

 受賞を受け、主演の桜井は「感無量のひと言です。撮影に入る前からスタッフの方々と何度も話し合い、作品に対する想いを聞きました。その想いを聞いて撮影に望んだので、『優秀作品賞』をいただけてとても嬉しいです」と感激の様子。プロデュースを手がけた高橋優香子氏は、「劇中の小ネタや仕掛けに視聴者の皆様がしっかり気づいてくださり、その反響やSNSでの考察が作品を大いに盛り上げてくれました。劇中のような『コール&レスポンス』を視聴者の皆様と作り手とで出来たことにも感謝しています。本当にありがとうございました」とコメントを寄せた。