NHKで放送中の連続テレビ小説『スカーレット』(月~土 前8:00 総合ほか)。戸田恵梨香演じるヒロイン・川原喜美子が、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込むのは、もう少し先になるが、喜美子の前を走り、影響を与える“働く女性”の一人が、羽野晶紀が演じる荒木さだだ。

【写真】就寝中のスタイルもお嬢様風

 14日放送の第3週・第13回から登場する、さだは、喜美子の親戚で、女中として住み込みで働く荒木荘の女主人でもある。戦後、女性のファッションの変化に目をつけ、ブラジャーなどの女性下着のデザインを始める。19日放送の第18回で描かれた、下着ショーも成功させた。

 「さだは明治生まれという設定です。この時代に女性が仕事をするというだけで大変なことなのに、下着ショーまで開催するなんて(笑)。きっと周囲にいろいろなことを言われながらも、頑張って道を切り開いてきた人なんでしょう。だからこそ喜美ちゃんや(荒木荘の住人で新聞記者の廣堂)ちや子さん(水野美紀)を応援したい、支えたいという気持ちがあるのだと思います」(羽野)。

 大人3人が下宿する大きな家を両親から譲り受けただけあって、お嬢様育ちの一面もある。「きっと家柄的に、花嫁修業もさせてもらっただろうし、学校にも行かせてもらって、マナーなどしっかり身に付いている方だと思うんです。だから所作がなるべく品が良くチャーミングに見えるように気をつけています」。

 新米女中の喜美子には、給料千円(大卒の初任給が5千円の時代)と金銭感覚もしっかりしている。元女中・大久保のぶ子(三林京子)に給料を払う必要がなくなるくらい、喜美子が女中仕事全般をこなして一人前になるよう、促していたので、ただケチなわけではないようだ。

 「“朝ドラ”のヒロインって元気で天真らんまんなイメージでしょう? 戸田さんが演じる喜美ちゃんは、それだけではありません。荒木荘の中で一番大人で落ち着いていて、弱音を人前で言わず、ぐっとこらえて芯がしっかりある。長女でお父さんがとんでもなくて、中学を卒業して働かないといけないという生い立ちだからこそなのでしょうね。喜美ちゃんがどう成長していくのか、私も毎朝、皆さんと一緒に“朝ドラ”見ていると思いますので、一緒に楽しみましょう!」と、コメントしていた。

 連続テレビ小説は『京、ふたり』(1990年後期)以来、2作目。前の出演時は独身だが、現在は狂言師の和泉元彌との間に2児(一女、一男)をもうけ、「朝の時間は子どもたちのお弁当を作って、朝食食べさせてと、ものすごく忙しい ので、子どもたちを『いってらっしゃい』と送り出して、ようやく一息ついて“朝ドラ”を見るのが何よりの楽しみ。毎日欠かさず見ている」という。

 「私が小学生だった時は、母が“朝ドラ”が大好きで、その日のドラマの内容によっては、母が泣きながら私を見送ることもありました(笑)。当時の私は『そんなに泣くほど?』と思ってましたけど、いまになってはその気持ちがわかるようになりました」と、本作に出演することが決まった時の思いも明かしていた。