12月30日に開幕する『第98回全国高校サッカー選手権大会』の応援歌を、史上最年少16歳、デビュー前の現役高校1年生・三阪咲(みさか・さき)が担当することが15日、わかった。同大会の応援歌はこれまで、いきものがかり、FUNKY MONKEY BABYS、GReeeeNら応援ソングに定評のあるアーティストを中心に担当してきたが、令和初の高校サッカー応援歌は「史上初」づくしの起用となった。

【画像】応援リーダーは長友佑都選手

 1つ目の「史上初」は、CDデビュー前の現役高校生の抜てきだ。大阪府出身・高1生の三阪は、幼少時からダンス、ピアノ、ギターを習い、小5のときに通っていたダンススクールでトップに。より高みを目指して移籍したスクールのボーカルコンテストで優勝し、小6から本気で歌手を目指して路上ライブを開始した。

 今年1月に出演した日本一の“歌うま”を決めるテレビ番組出演をきっかけに、SNSのフォロワー数は1000弱から日に日に増え、現在ツイッターは約14万人、インスタグラムは約17万人のフォロワーを擁する。TikTokの関連動画再生数は5億回以上、YouTubeでの関連動画再生数も計4000万回を突破する注目度となっており、今回、同世代の選手たちの応援歌を歌うアーティストとして、CDデビュー前ながらも白羽の矢が立った。

 日本テレビスポーツ局の岡本和孝プロデューサーは「『夢への強い思いが未来を切り開いていく』という放送コンセプトに合った応援歌を検討し始めたのは、前回大会が終わった直後の今年1月でした。半年以上にわたってスタッフ間で検討していく中で浮上してきたのが三阪咲さんでした。SNSや動画サイトで注目を浴びていて、地元大阪では人が集まりすぎて路上ライブができないほどの人気。そんな選手と同年代の三阪咲さんに応援歌をお願いすれば、選手権に挑む高校生たちが心から共感できる曲を歌ってもらえるのではと考えました」と抜てきの経緯を説明する。

 そんな三阪が作詞も手がけた応援歌のタイトルは「繋げ!」。ふだんはなかなか口にできないようなストレートな言葉をまっすぐに届け、選手たちに密に寄り添いながら背中をグッと押してくれる楽曲となっている。三阪は「サッカーはボールをつないでゴールに向かっていきますが、選手の皆さんも高校生活が終わって次の道にいくとき、サッカーを通して頑張ってきたことが未来につながるようにどんどん進んでいってほしいという思いと、みなさんと同じく私自身も今頑張っていること、努力していることが未来につながるように、という思いから、『繋げ!』というタイトルにしました」と明かす。

 2つ目の史上初は、応援歌に加えてさらにもう1曲、“みんなのアンセム”(タイトル未定)を制作すること。三阪は応援歌制作の参考にと、過去大会の映像を見たり、実際に地区大会を観戦。その中で、選手たちに送る言葉のみならず、選手を支える人たちと共に寄り添う言葉や想いをどうにか表現する方法がないかと思案した。日本テレビも三阪の想いに強く賛同し、熟考した結果、史上初の試みとして今大会は“応援歌”と“みんなのアンセム”の2曲を制作・展開していくことを決定した。

 そして3つ目も初の試みとして、全国大会を目指す選手たちをより身近で応援するため、地区大会決勝で「キックオフライブ」を開催することが決まった。11月3日の宮城大会(ユアテックスタジアム仙台)、4日の鹿児島大会(白波スタジアム)、16日の大阪大会(長居スタジアム)、30日の神奈川大会(ニッパツ三ツ沢球技場)の決勝に三阪が足を運び、生歌でエールを送る。

 三阪は「あえて言葉をあまり飾らずに書いて、ぜんぶストレートに、そのままの意味でとらえてもらえるような歌詞を書きました。この私の思いが、歌詞と一緒にストレートに届いたらいいなと思います」と語り、「サッカーをやるときに頑張ろうと思えたり、将来サッカーでなくても何か頑張りたいときにこの曲がそばにあったりとか、何年後かにまた思い出せるような、一生の思い出になる曲になったらいいなと思います」と願っている。

 『第98回全国高校サッカー選手権大会』は12月30日に開幕、来年1月13日に埼玉スタジアム2○○2で決勝戦が行われる。