認知症当事者とともに作るウェブメディア『なかまぁる』と、ショートフィルムの総合ブランドSHORTSHORTSによる、日本初の認知症に特化したショートフィルムコンテスト『第1回なかまぁるShort Film Contest』受賞発表&トークイベントが7日、都内で行われた。

【写真】熱い思いを語ったLiLiCo

 『なかまぁる』では、6月18日から8月20日まで「認知症のイメージを創っていく」ショートフィルムを募集。事務局の審査によって、最優秀賞に坂部敬史監督の『The Right Combination』、優秀賞に小野光洋監督の『英爺(えいじい)』、丹野智文特別賞に川端真央監督の『介護しよう。MV feat.おばあちゃん』、ミュージックビデオ特別賞に加藤マニ監督の『愛のカタチ』が選出された。

 受賞イベントには、LiLiCo、丹野氏、『愛のカタチ』のミュージックビデオ(MV)に出演しているどんぐりも出席。『愛のカタチ』で、認知症の女性を演じたどんぐりは「ミュージックビデオに出演する仕事は初めてだったのですが、それがこんな風に受賞されたのでうれしいです。ありがとうございます!」とにっこり。受賞の前にはMVが放映されていたことから「自分のセーラー服を着ている姿をみなさんと見て、ちょっと恥ずかしかったです」と打ち明けた。

 LiLiCoは今回のコンテストの意義について「若い時って、認知症は縁がないことだと思っていたと思うんだけど、どうなるかわからない。ショートフィルムを通じて、認知症について伝えられるのはすばらしい。この映画祭は頑張って続けてください。来年も来ますよ」と熱っぽくエール。「最近、気を使わないといけない世の中で、何もしゃべれないという風潮が非常に好きじゃない。それですばらしい作品を紹介できないのはもったいない」と持論を展開した。

 具体的なエピソードとして、“男性不妊”を取り上げた映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』を番組で扱った際のことに触れ「もっとやろうよって思っていたんですけど『(不妊治療をする)お金がない方もいますし…』という感じだったんです。映画を通して、ちょっとした明るいものが見えるいい映画だったのに、それをフォローできなかったのがジレンマ。そういうことを考えすぎてしまったら、いろんなことができなくなってしまう」と警鐘を鳴らしていた。