プロ野球・ソフトバンクホークスの王貞治会長(79)が2日、東京・よみうり大手町ホールで行われたトークショーに出席した。

【写真】野球トークに花を咲かせる徳光和夫と王貞治

 フリーアナウンサー・徳光和夫氏を相手に現役生活の思い出話に花を咲かせた王氏。レギュラーシーズン通算868本塁打の世界記録を誇るが「ホームランを狙って打ったことがない。ボールをしっかり見て、バットの芯と結ぶような意識ですね」とバッティング理論を展開すると「西武の山川(穂高)さんは『毎打席、ホームランを狙っている』と言っていて、私とは違うなと思いましたね」と語った。

 続けて、ハンク・アーロン氏が持つ当時のメジャー最多記録通算を塗り替えた756号本塁打が話題に。スタンドインを確信した“バンザイ”は球史に残る名シーンとなり「あの時だけは、自然と出ちゃいましたね」と照れ笑いをしながら「長嶋(茂雄)さんがベンチで『やったね!』と。一番、待ちに待ってくれた人は長嶋さんでしたね。彼と張本(勲)さんが特に喜んでくれた。友情っていいものですね」と目を細めた。

 きのう1日に発表された侍ジャパンメンバーには、ソフトバンクから5人が選出された。中でも王氏は、シーズンでもバッテリーを組んでいる千賀滉大投手(26)、甲斐拓也捕手(26)の名前を挙げ、「彼らは育成という薄給でプロ野球に入った。先輩たちを見習いながら努力をして、支配下登録、2軍、1軍とチャンスを掴んでいった。彼らは“ジャパンドリーム”みたいなもの。彼らのような活躍するような人が、若い人に夢を与える」と称えた。

 また、初選出された周東佑京外野手(23)については「足だけで選ばれたんじゃないのかな」とジョークを交えながら「いざという時に必要なもの。稲葉監督が『選んでよかった』という働きをしてくれると思う」と期待を寄せていた。

 同所では、きょう2日から11月22日まで、特別巡回展示『王貞治展 ~栄光の軌跡~』を開催。幼少期から監督時代までを記録したグラフィックパネルや当時のユニフォーム、記録達成時の記念バットなどを含む秘蔵品約50点を出展し、王氏の足跡をたどる内容となっている。