演歌歌手の原田悠里(64)が1日、東京・大田区民ホールで『原田悠里コンサート2019~歌語の浪朗唱~』を開催し、駆け付けた観客1400人を前に全19曲を披露。その中で、オペラ『蝶々夫人』を展開し、19歳の蝶々さんとして名曲を歌い上げた。

【写真】赤の着物姿で高らかに歌う原田悠里

 同コンサートは今年で14回目を迎えており、毎年、原田が様々なことに挑戦している。デビュー38年目を迎えた今年の目玉は“歌語の浪朗唱”と題した創作コーナーで、オペラ『蝶々夫人』をモチーフに、自身のルーツとなったクラシック音楽、演歌、歌謡浪曲を融合させて名曲を披露。

 プッチーニのオペラ『蝶々夫人』は、長崎を舞台に、没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの恋愛の悲劇を描いたもの。原田は日本の伝統歌曲「さくらさくら」を歌い上げたあと、「ピンカートン様!」「そんなはずはないわ…」などと高い声で19歳の設定である“蝶々さん”を演じオペラ劇を挟みながら、再び演歌などを歌った。

 演歌歌手として異例の試みに見えるが、実は原田は大学時代にクラシック音楽やオペラを学び、音楽の教員免許を取得しているほど。公演前の囲み取材に応じた原田は、今回の挑戦について「私はクラシックをやっていたこともあり、『なぜ、クラシックから演歌へ?』と聞かれることが多いのですが、私は美空ひばりさん、マリア・カラス(ソプラノ歌手)さん憧れ、北島三郎先生に歌手にしていただき、贅沢な歌手人生を送ってきた。その流れ(自身の歌手人生)をひとつの形にしたかった」と説明。

 しかし、演歌の舞台で様々な音楽を組み合わせたことは苦労があったそうで「歌あり、語りあり、オペラ、歌謡曲もありと自分に覚えこませないといけないというのが…」と苦笑いしながら「オペラ劇でのセリフの時は、19歳の蝶々夫人、頑固なお父さんなどと、役がコロコロと変わるところは『みなさんご理解いただけるのか?』と…。夢中になるとセリフが訛(なま)るので…その辺りは苦労しました」などと、やることの多さに頭が混乱したと告白。

 19歳の蝶々さんを演じるにあたって、師である北島からは「色んなことに挑戦しなさい」と応援を受けたそうだが「『真っ赤な振袖を着て大丈夫なのか?』とおっしゃっておりましたが、なんとか19歳の蝶々夫人ということで、きょうは張り切って頑張りたいと思います!」と照れながらも意気込んでいだ。

■セットリスト
1:ひとり旅立ち
2:母暦
3:愛の河
4:レクイエムなら歌わないで
5:明治の幻燈 蝶々夫人
6:人生夢桜
7:夢ひとすじ
8:人生花ごよみ
9:恋女房
10:女・・みぞれ雨
11:木曽路の女
12:安曇野
13:氷見の雪
14:倉敷川
15:秋月の女
16:天草の女~天草小唄入り~
17:古都旅情
18:萩しぐれ
19:津軽の花