女優の尾野真千子が主演し、NHK・BSプレミアムで放送される『令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear』(6日スタート、毎週日曜 後10:00、全4回)の試写会が1日、東京・渋谷の同局で行われた。本作で、主君を殺し、家の乗っ取りを策する希代の悪女・お国を演じた尾野は「この時代にないものが見えたら嫌なので、ブラジャーをつけずにきれいに見せるにはどうしたらいいのか…、頑張りました」と、舞台裏を明かした。

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 お国と密通の不義を犯す宮辺源次郎役で、尾野と色っぽいシーンも演じた柄本は「そうだったんですか」と、尾野がノーブラだったことをこの日、初めて知ったようだった。

 同ドラマは、江戸末期から明治に活躍した天才落語家・三遊亭圓朝が作った長編落語が原作。カランコロンと下駄の音を響かせて、夜毎美しい女の幽霊が恋人のもとを訪れる怪談話は、これまでに何度も映像化され、歌舞伎としても上演されてきたが、それは噺の一部。全段を通して語られるのは20年にもわたる壮大な敵討ち、因果応報の物語で、最後には“幽霊より人間が怖い”と感じさせる原作を完全映像化する。

 主役となるお国(尾野)は、旗本の飯島平左衛門(高嶋政宏)の病死した妻の侍女だったが、やがて家内を取り仕切り、平左衛門の愛人となって権力を握っていく。さらに、隣家の旗本・宮辺家の次男坊で、生来の放蕩者である源次郎(柄本)とも深い仲になると、平左衛門を殺して偽の遺言状によって飯島家を乗っ取る悪計を巡らせる。尾野と柄本が見せる“悪い顔”は、見どころの一つだ。

 会見には左衛門の娘で、許されぬ恋を嘆き、焦がれ死して幽霊になるお露役の上白石萌音、父の仇と知らずに飯島家に奉公する黒川孝助役の若葉竜也、脚本・演出を担当した源孝志監督が出席。

 京都での撮影期間中、キャストや源監督らで飲みに行くことも多かったが、「何を話したか覚えていない」(尾野)、「いやらしい話しか話していないから、言えない」(源監督)、「いや、作品のテーマに官能もありましたから」(柄本)という中で、誰よりもお酒に強かったのが上白石。笑いながら「全部覚えています」と言われた尾野や柄本は、一瞬ドキッとした顔を見せていた。

 歌舞伎でお露を演じたことがある中村七之助が、本作ではお露と恋に落ちる萩原新三郎役で出演。上白石は「七之助さんに歌舞伎の時はどうやっていたんですか? 色気ってどうやったら出ますか?と質問攻めにしました」と明かし、「好きすぎて死ぬ“焦がれ死”がどういうことか想像できなかったんですが、撮影で離れていく新三郎さまを見ていたら焦がれ死もあるかもしれないと思えた。そういう恋も1回はしてみたい…、いややっぱりいいです」と、話していた。

 ワイヤーアクションや特殊メイク、VFXを駆使して映像化されたお露の幽霊パートも見どころで、源監督は「第3回、第4回の(ゾンビのような)お露は『カメラを止めるな!』どころの騒ぎじゃない。ワイヤーでビュンビュン飛び回っているお露が見られるのは映画でもテレビでも初めてだと思う」と、自信を見せていた。