歌舞伎俳優の尾上菊之助、中村七之助が9月30日、都内で新橋演舞場12月公演の新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』の制作発表会見に参加した。

【写真】初めて歌舞伎舞台化される『風の谷のナウシカ』ビジュアル

 映画監督の宮崎駿氏の代表作『風の谷のナウシカ』(1984年公開)を歌舞伎化。宮崎駿作品が歌舞伎舞台化されるのは初であり、スタジオジブリの関連作品歌舞伎舞台化も初となる。映画版では描かれなかった漫画原作全7巻を、昼の部・夜の部通しで完全上演する。

 江戸時代以来かもしれないという昼の部、夜の部の通し狂言。菊之助は主人公のナウシカを、七之助はナウシカと対をなすトルメキアの皇女・クシャナを務め、ユパ役は尾上松也となっている。

 異例の長時間公演になるため、具体的な上演時間を問われた菊之助は「朝は11時から始まって4時前ぐらい。夜は常識ですと4時半から始まる。終わりは、ちょっと見えない」と本音をぽろり。

 「常識的な時間に終わりたいと思っている」と菊之助が説明すると、後を受けた七之助は「疲れないようにしますので時間は気にしないで。面白い作品なら何時間でも観られる思いますので、お客さんも頑張って。せっかくの『風の谷のナウシカ』ですから。12時過ぎてもいいや、きょうは腹くくって観よう、ぐらいの気持ちで来ていただけたら」と観劇する上での“注意事項”を語っていた。

 また、七之助はクシャナ役を務めることが決まってから、テレビで同作を観たそう。「10回以上は観てるんですけど、1番、苦しい思いをして観た。全然、楽しくなかった。このシーン、どうやるんだろう…、とか」と苦笑いし「この苦しみは、いい苦しみ。それが成功したときに喜びに変わる。それを楽しみに」と意気込んだ。

 スタジオジブリの鈴木敏夫代表取締役兼プロデューサーは「今回は原作を提供する。その原作が歌舞伎でどういう風になるか期待する立場。映画と違って非常に気が楽(笑)」とニヤリとしていた。

 歌舞伎『風の谷のナウシカ』は12月6日から25日まで新橋演舞場で上演される。