女優の古村比呂(53)が9月30日、患者支援プロジェクト『CaNoW』発足記者発表会に登場。2012年1月の健康診断で「子宮頸部(けいぶ)上皮内がん」が判明し、3月に手術を受け子宮を全摘出。17年3月に子宮頸がんが再発し、11月に肺とリンパ節のがんが見つかったことを公表した古村だが「がんになってから最初は闘う気持ちでいましたが、7年近くなりますと、もう闘うのは疲れるので、がんとともに歩んでいきたいと思いました。その歩みというのは、一人だけでは歩んでいけない。多くの方のサポートが必要で、仕事をしていく上でも理解が必要です」と闘わず向き合うことの大切さを伝えた。

【全身ショット】グレーのワンピース…清楚な姿で登場した古村比呂

 具体的には「再再発になってから『抗がん剤治療を続けましょう』という方針だったのですが、毎回、『頑張るぞ!』という力を込めることが持たなかった。副作用などに長く付き合えないと思った時に、『今出ているがん細胞と仲良くやっていこう』と。闘いたくないという感じで、全部投げ出した時に向き合うしかないと思いました」と説明。

 また、最初にがんと知らされた時は「まったく受け入れられなくて、がん=死と思っていた。先生に『まだ死ねません』と言った記憶がありますね。その時は、気持ちのシャッターが下りていて、フリーズしていました」と振り返った。

 今年2月に行われたイベントでは、完治ではないが主治医と話し合った上で抗がん剤卒業を発表し「前向きな報告ができてうれしいです」と報告していたが、この日は改めて「良い状態でいるのかな? 今は1ヶ月1回に定期検診、3か月に1回はCTをして、(がん)と向き合っています」と検査の数値結果に出ない小さながん細胞はあるため治療は続いていると説明した。

 同プロジェクトは、高齢者・患者の「やりたいこと」を叶えるもので、この日は“病と共に生きること”“願い”をテーマにしたトークセッションが展開。古村は「“叶う”という言葉を聞いて希望を持てた。治療中はなかなかやりたいことができない、家族に対して『迷惑をかけてしまう』と思うなど遠慮してしまう。この苦難のサポート体制があると『前にいけるのかな?』と希望が持てると思います」と患者側の気持ちを代弁しプロジェクト発足に感謝。

 自身の今後については「今はお芝居のお仕事はお休みをしているのですが、もう少し体力をつけてきたらやりたい思いはあります。病気をして色んな経験をしてきたので、表現者としての引き出しが増えていると思います。(がんの体験で女優業に)プラスになると思います。色んな経験を楽しんでいるというと失礼ですが…」と、がんに対して前向きに捉えていた。