「初めてインド料理屋に行って困惑した話」というタイトルの漫画が、SNSで話題を集めた。投稿したのは、独自のオタク目線で様々な界隈のレポ漫画を発信し続けているカエルDXさん@kaeru_dx)。小一時間のイベントから、一日がかりで行う体験まで、全てを4Pの漫画にまとめて投稿するというテクニックや、漫画家として活躍するうえで“オタク”ならではの視点について話を聞いた。

【漫画】カレーとナンを頼んだら、店員が困惑…なぜ? 「初めてインド料理屋に行って困惑した話」

■「店内でインド映画が流れる」「やたらナンのおかわりをすすめてくる」漫画を読んだユーザーから“インドあるある”コメントが殺到

 子どものころからカエルが好きで、実際に8種類のカエルの飼育経験もあるというカエルDXさん。カエルのキャラクターで自身を表現して、ブログ『カエルDXのオタ活日記』の中で、様々な界隈のレポート漫画を描いて公開している。

「学生時代に描いていた同人誌の後書きや、息抜きに描いていた映画やイベントのレポート漫画などが今のスタイルのルーツになっています。もともとはカードゲームなどのイラストレーターを目指していたのですが、webデザイナーになったり2Dデザイナーになったりと、紆余曲折を経て今に至ります。情緒不安定です(笑)」(カエルDXさん、以下同)

 そんな中、「初めてインド料理屋に行って困惑した話」というタイトルで投稿したレポート漫画が、ツイッター上で1.1万件のリツイート、3.3万件のいいねを集め、反響を呼んだ。

 ある日の帰り道に、たまたまインド料理屋を見つけたカエルDXさん。店員が店の前で「オイシイヨー ドウデスカー。ナンイッパイアルヨー」と呼び込みをしていたのが印象的だったという。数日後、カレーが食べたくなったカエルDXさんがそのお店に入ってみたところ、インド人と見える店員がタバコを吸いながらくつろいでいた。カエルDXさんの存在に気づいた店員は、スマホでインド風の音楽を流し始め、「お好きな席ドーゾ」と言って店の奥に消えて行く。

 店員を呼び、カレーとナンのセットを注文。一般的な頼み方であるはずなのに、店員は意外だとでも言うように「えっ…」と一言。カエルDXさんも「え?」と聞き返すと、「別ニ…」と微妙な反応を示す店員。この独特な雰囲気に、カエルDXさんは「インド料理屋ってこれが普通なん?」と不思議な感情を抱いたという。

 いざカレーとナンのセットを食べてみると、パンの甘さとカレーのスパイスが絡み合ってとても美味しく、「ナンおかわり!」とすかさず追加注文をする。ところが、店員はさらに驚いた表情を浮かべる。「えっなにその『マジ?』みたいな顔!?」とカエルDXさんは思わずツッコんでしまう。でも結局は、そのお店によく通うようになったそうだ。

 この漫画の投稿には、インド料理屋のおもしろい独特な雰囲気に言及する複数のコメントが。「ナンいっぱいあるって言ってたのにね(笑)」「インドカレー屋の店員さん、執拗にナンのおかわり進めてくるイメージある」「インドでは逆にナンを食べない。ライスやチャパティが主流だから」と店員の反応に言及するものや、「スタッフに出身を聞くと大体ネパール人」「店内のテレビでインド映画が永遠に流れ続けている」、「インドカレー屋って、ツッコミ所多いくせに、やたら旨いし、量多いし、安いしでおもしろい」などユーザーたちによる「インド料理屋あるある」コメントが殺到していた。

■レポ漫画を極めるために、様々な経験や趣味も「全力でやっていきたい」

 「家族で虫取りに行ったレポ」や「アルバイトの体験漫画」、「メイドバーに行ったレポ」など、カエルDXさんのブログの過去記事を読むと、幅広い界隈の“レポート漫画”が描かれていることがわかる。最初に大きな反響を集めたのは、登山についてのレポート漫画だったという。

「『ヤマノススメ』という女子高生による登山を描いたアニメの影響で、瑞牆山(みずがきやま)に登ったときのレポ漫画を描いたんです。それが初めてバズって、『自分のレポート漫画って需要あるんだ』と感じました。以来、デザイナーとして働いていた会社も辞めるしかないと決意し、今の趣味全開の生活に。なんだかんだで会社を辞めるのには半年以上かかってしまいましたが、その間に色々な人と出会えたのでよかったです」

 漫画には会社を辞めたカエルDXさんのことを「ニートやん」とイジってくる両親や、面白いキャラクターのご兄弟など、カエルDXさんの家族も度々登場している。それだけ家族の存在が大きかったり、思い入れも強いということなのだろうか。

「基本的にめっちゃ仲はいいですが、実家にずっといると疲れるので、気が向いたら帰る感じです。今のようなフリーランスの仕事で生活していると、自分の気分に応じて予定を組めるのでいいです。この前は『丸亀製麺』を食べようと外出をしたついでに、なんとなくその足で新幹線に乗って帰省しました。兄弟は下に4人いますが、バカにされることもあって、それもすべて漫画にしています。よくもまあここまで兄を舐め切れるなと、日々関心しています(笑)」と、家族への思いを吐露する。

 今後の活動ややっていきたいことについては、「レポ漫画をとことん極めたい」とカエルDXさん。

「レポ漫画をアップしていると、コンテンツに応じてファン層が違ってくるなと日々感じています。若年層のファンが多いコンテンツは比較的バズりやすいイメージもありますが、どの界隈のオタクの方々も一筋縄ではいかないですからね(褒めています)。“レポ漫画”という形式を極めるために、これからもそのネタになる経験や趣味を全力でやっていきたいです。」