イラストレーターのみうらじゅん氏と俳優の田口トモロヲによるユニット・ブロンソンズが、洋画専門CSチャンネル「ザ・シネマ」で放送される特番『狼よさらばシリーズ一挙放送 朝までブロンソン』(10月4日 後9:00~5日 前6:00)の囲み取材に出席。チャールズ・ブロンソンの男気に憧れて、同ユニットを結成した2人が、ブロンソンの魅力を語った。

【写真】2人で談笑するブロンソンズ

 雑誌『STUDIO VOICE』で人生相談コーナー「ブロンソンに聞け」を連載し、1995年には単行本『ブロンソンならこう言うね』を刊行するなど、ブロンソンにまつわる活動を行ってきた2人。今回、12月に放送される『ロサンゼルス』のオーディオコメンタリーを担当したが、みうら氏が「いつもの話をしただけですね。95年から話の内容が変わってないですし。途中でお亡くなりになった(2003年に他界)ので、同じ話しかない」と淡々と明かすと、田口も「キープオンから、ループオン。でも、噛めば噛むほど新鮮になってきますね」と続けた。

 ブロンソン作品を見直した感想について、みうら氏が「顔映画というジャンルですからね。70年代ブロンソンから顔映画にハマりました。あんな、キョーレツな顔をしている方。しかもスターはいませんでしたから。1回見てもらったら、きっと好きになると思います。まずは、ブロンソンズから好きになってもらいたいですけどね」とニヤリ。「70歳を超えてからもアクション一筋なのがカッコイイ!」と語ると、田口も「そこを含めての男気ですよね」と同調。みうら氏が「もうブレてないの“ブレンセン”だから」とたたみかけるも、田口から「それは、ちょっと原型わからないですよ」と冷静にツッコミを入れられた。

 1970年には「マンダム」のCMに出演するなど、ブロンソンは日本でもなじみの深い存在だが、みうら氏は当時を知らない世代にこそ見てほしいといい「知らないっていうことはすごいじゃないですか。知っちゃっている者にはわからない魅力も発見出来ると思う」と力説。1968年公開の『さらば友よ』を例に挙げ「当時めちゃくちゃイケメンのアラン・ドロンとブロンソンが共演したんですけど、最後食うんだよね。ぶちゃむくれの方がかっこいいってなって思った。あの瞬間に価値観が変わったんですよ。イケてるっていうセンスが変わった瞬間を見ていた」となつかしそうに語った。

 みうら氏は「新しい常識が生まれたんですよ。見たこともない常識が芽生えたんですよ。ブロンソンがその革命を起こしたんです。あの頃はアメリカン・ニューシネマ(60年代後半から70年代に上映された、社会に対する反抗的な人物を扱った作品群)もあり、映画界も革命期だったから」と熱くアピールした。

 2人で行ったオーディオコメンタリーについて、みうら氏が「まずは見てほしいですね。名作と思って見るんじゃなく、あくまでブロンソンの顔映画としてね」と笑顔で打ち明けると、田口も「映画って自由に見ていいんだって。我々も思い込みで語っているので(笑)。そういうところをキャッチしていただけたら」とアピールしていた。