俳優のリリー・フランキーが26日、都内で行われた映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』(11月8日公開)のジャパンプレミア舞台あいさつにゲストとして参加した。

【写真】監督へ花束を贈呈するリリー・フランキー

 美術史上最も人気の高い画家の1人、フィンセント・ファン・ゴッホ。生前に才能を認められず、孤独と共に生きたドラマティックな人生は何度も映像化されてきたが、同作はこれまでと全く異なるアプローチで、なぜゴッホの絵がこれほどまで長い年月にわたり、多くの人々の心をとらえて離さないのか、その核心に迫る作品となっている。メガホンは『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督(67)で、主演はウィレム・デフォー(64)。

 ウィレムはサム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズでグリーン・ゴブリン/ノーマン・オズボーンを演じ、プロモーションで訪れた2002年以来、17年ぶり5度目の来日。シュナーベル監督は「ゴッホは日本にずっと来たがっていました。彼の代わりに私が来ました。ある意味で、ゴッホを一緒に連れてきました」とウィレムを見やると会場には笑いが起きた。

 ファン代表として登場したリリーは、花束を渡すと「僕の尊敬する2人とお客さんにお伝えしなければいけないことがあります。花を持ってくるのが女優じゃなくて、すみません」とひとボケ。ただ、シュナーベル監督からは「美しい方ですよ」と言われ、ウィレムも「ハットがステキです」と返し、タジタジになっていた。

 同作についてリリーは「さみしい生活をしているんですけど、きょうは本当にうれしい。お2人に会えて、ゴーギャンがアルルに来てくれたときのゴッホの気分です」と私生活との対比を交え説明。うまいコメントにシュナーベル監督は「『万引き家族』の中で素晴らしい演技でした」とリリーを絶賛すると、「僕のことなんか結構ですから。この映画の話をしましょう」とリリーは謙そんしたが、シュナーベル監督は「ほめ言葉を受け取るのは大変だけど、ほめ言葉を出したんだから受け取らないと」と金言。続けて「私は、そんなに軽々しくほめるタイプじゃない。ホントに素晴らしい演技で、深い映画でした」と改めて称えると、リリーは「監督に、ああ言っていただけて、うれしい」と称賛の言葉を噛み締めた。

 ただ、直後にシュナーベル監督は画家としても活躍しており、リリーのイラストレーターとしての一面を紹介されると「監督の前で絵の話をするのをやめてください…。俺、おでんの絵を描いている人なので」と苦笑い。それでも最後にシュナーベル監督が「もしまた映画を作るなら一緒に仕事をしたい」と公開オファーすると、リリーは「毎日、長生きを心がけて生活します」と乗り気になっていた。