放送開始から回を重ねるに連れて評判が上がり、視聴者を夢中にさせている『これは経費で落ちません!』(NHK総合)。コンフィデンス誌のドラマ満足度調査「ドラマバリュー」でも毎週満足度を上昇させ、最新の第8話でも、第7話と同ポイントとなる90PT(100PT満点)をキープ。ラストへ向けて、物語はこれまでの和やかさがありながらもサスペンスフルな展開になり、物語の結末の行方とともに、さらなる満足度の上昇にも期待がかかる。

【写真】あやしい精算を追求されてとぼける社員と戦う森若さん

 せっけん会社の経理部で働くアラサー独身女性が主人公の本作は、近年のお仕事ドラマと比較しても、華やかさや話題性は決して高いとは言えず、放送前の期待度は38PTと当初の関心は低いほうだった。しかし、放送がスタートすると第1話で64PTと高ポイントを獲得し、第2話、第3話と右肩上がりで急上昇。中小企業的なあるあるをテーマに取り上げ、リアルななかにコミカルを入れて温かく描く物語や、個性豊かな登場人物たちのキャスト陣の好演などが話題になり、放送毎に評価を高めていった。

 現在第9話まで放送されており、残すは最終回(9月27日)のみ。物語は、会社のスリム化のため、経理部がアウトソーシングの対象となる存続の危機を迎え、さらに会社の経営主導権を巡る争いから、ライバル会社への買収を画策するグループに経理部長(吹越満)が関わっている疑惑が発覚。一方、香港企業への出向を命じられた山田太陽(重岡大毅)は森若沙名子(多部未華子)へプロポーズと、見どころ盛りだくさんで最終回へ突入する。

 そんなシリアスな展開のなかでも、森若、佐々木真夕(伊藤沙莉)、麻吹美華(江口のりこ)の経理女子3人の迷トリオは変わらない。そのコミカルさで視聴者を和ませつつ、いつのまにか固い絆で結ばれていた友情で心を熱くさせる場面もある。今期ドラマシーンをダークホース的に盛り上げた一風変わったお仕事ドラマが、どのようなラストを迎えるのか。今期ドラマ最高もねらえるであろう、その満足度にも注目したい。