北条司氏の不朽の名作漫画『シティーハンター』をフランスで実写映画化した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(11月29日公開)の主人公・冴羽リョウの日本語版吹替を山寺宏一、槇村香を沢城みゆきが担当することが、19日発表になった。1987年にスタートしたアニメ版では、リョウを神谷明、香を伊倉一恵が長年務めているが、神谷は「『山ちゃん頼むよ』とお願いしました。僕が太鼓判を押します」と山寺の背中を後押ししている。

【写真】今年2月の舞台あいさつで満面の笑みを見せた神谷明

 同作は、フランスで『NICKY LARSON(ニッキー・ラーソン)』のタイトルで今年2月6日に公開されると、2週間で観客動員数168万人を記録するなど、社会現象にもなった。コメディー映画『世界の果てまでヒャッハー!』(16年)のメガホンをとったフィリップ・ラショーが、リョウを演じ、本作でも監督を務めている。“100トンハンマー”でもおなじみのリョウの相棒・香をエロディ・フォンタンが演じている。

 吹替制作にあたり、最初は神谷のもとにオファーが届くも、実写作品のリョウであることから、神谷が辞退。その後、2月に公開された『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』で、IT企業経営者・御国真司役を務めた山寺に白羽の矢が立つ。山寺も本気で悩み「神谷さんがやるべきです! ファンはそれを待っていますよ! 絶対僕はできません」と神谷に伝えたことを明かすが、神谷は「今回、自分は違う役で出るから、冴羽リョウは山ちゃんに任せた!」と後押し。

 この言葉に山寺は「アニメシリーズの現場で神谷さんが演じているのをそばで見てきました。とにかく憧れて、収録後、家に帰って神谷さんが演じるリョウの真似をしていたほど。他の人がやるなら…とご依頼を受けました」と決断に至った理由を話してくれた。

 そのほか、“海坊主”ことファルコン役を玄田哲章、香の兄・槇村秀幸役を田中秀幸、野上冴子役を一龍斎春水と、アニメシリーズの声優陣が、実写版でも同じキャラクターを担当。さらに、浪川大輔、多田野曜平、土師孝也、恒松あゆみ、三上哲らも出演し、神谷明と伊倉一恵もスペシャルゲストとして何かの役で登場することも発表になった。

■キャストコメント全文

・山寺宏一
長年愛されてきたシリーズで、“冴羽リョウ”と言えば、誰もが神谷さんの声を想像しますから、神谷さんには「神谷さんがやるべきです! ファンはそれを待っていますよ! 絶対僕はできません」とお伝えしたんです。でも神谷さんから「今回、自分は違う役で出るから、冴羽リョウは山ちゃんに任せた!」とおしゃっていただきました。それでも悩みましたが、僕を育ててくれた作品ですし、アニメシリーズの現場で神谷さんが演じているのをそばで見てきました。とにかく憧れて、収録後、家に帰って神谷さんが演じるリョウの真似をしていたほど。他の人がやるなら…とご依頼を受けました。でも今でもプレッシャーはあります。本作は底抜けに楽しくて、アクションもかっこいい。想像を遥かに超えて面白いです!画面から原作をリスペクトしていることがすごく伝わってきました。吹替ですので、オリジナルの俳優のセリフを日本語で再現することを意識しましたが、神谷さんが演じていた雰囲気を少しでも出せればなと考えながら演じさせていただきました。

・神谷明
山ちゃんにオファーがいったと聞いて「よし!」と思いました。『プライベート・アイズ』の打ち上げで話した際、僕に遠慮しているように感じたので「山ちゃん頼むよ」とお願いしました。アニメ版『アラジン』でテレビシリーズ合わせて100本以上ご一緒しましたが、自在に様々なキャラクターを演じられる人は、吹替の長い歴史を振り返っても山ちゃんしかいない。僕が太鼓判を押します。山ちゃんなら、フィリップ・ラショーが演じる冴羽リョウを立派に演じていただけると思っています。そして、監督の原作愛は本物。ファンもすんなりと映画が描く『シティーハンター』の世界に飛び込めるはず。安心して観てほしいと思います。

・伊倉一恵
作品を見て「すっごく面白かった!」と北条先生、神谷さんにすぐLINEしました!(笑)。リョウと香が動いてる感じで、本当にシティーハンターの世界でした。山寺君も沢城さんも、間違いない!凄い作品にしてくれる気がします。