自らの服役経験を基にした自伝的小説『塀の中の懲りない面々』などで知られる作家の安部譲二さんが2日、急性肺炎のため亡くなった。82歳。8日、事務所の公式サイトで伝えられた。

安部譲二さん原作の映像作品など

 サイトでは「読者の皆さまへ」として「かねてより自宅療養中でありました安部譲二は、急性肺炎により令和元年九月二日永眠いたしました。生前は多くの方々に安部譲二とその作品を愛していただき、心より感謝申し上げます」と報告。

 また、「自宅でもサポートして下さる在宅医療の方々を常に笑わせ、明るく前向きな安部譲二ワールドを展開しておりました」生前の姿を伝え、「読者の皆さま、関係者の皆さま、いつも励ましのメールやお手紙をありがとうございました」と感謝を述べている。

 葬儀などは本人の意向により、親族のみで執り行われた。

 元暴力団員で44歳のときに身を引いた安部さんは、1986年、東京・府中刑務所内の人間模様を記した自伝的小説『塀の中の懲りない面々』でデビュー。「懲りない〇〇」は流行語にもなり、映画化もされた。