不慮の事故から下半身麻痺となり、パラカヌー選手として自身の道を切り開いていく女性選手を描く映画『水上のフライト』で、女優の中条あやみが主演を務めることが28日、発表になった。公開は来年の東京2020オリンピック・パラリンピックを開催している時期を予定しており、中条は「この作品に携わらせていただいている事に感謝の気持ちを抱きながら、キャストやスタッフの皆様と力を合わせて頑張りたいです」と意気込んでいる。

【写真】くびれがキュッ!引き締まった美BODYを披露した中条あやみ

 同作は、『超高速!参勤交代』シリーズや、佐藤健主演の『サムライマラソン』の原作小説『幕末まらそん侍』など、日本アカデミー賞最優秀脚本賞の受賞歴を持つ土橋章宏氏が自ら描きたいと願い、企画と脚本を担当。メガホンを取るのは、松坂桃李と菅田将暉がW主演を務めた『キセキ-あの日のソビト-』(17年)などを手掛けている兼重淳監督。

 物語の主人公は、将来を約束された有望スポーツ選手として活躍していた遥(中条)。ある事故で下半身麻痺となり、初めての挫折に心を閉ざすが、ハンディキャップを障がいではなく、個性として捉える人たちと出会う。そこでパラカヌーへの夢へとたどり着き、逆境の中、自身の進むべき道を見出していくストーリー。

 中条はパラリンピックに対して「心細いときにパラリンピックを見て感動と勇気を与えてもらったことは、今でも忘れられません。『ゴールする』ということには、色んな形の素晴らしい物語があると思います」とコメント。

 東京パラリンピックへの出場も決めている瀬立モニカ選手から「ロンドンくらいから、パラリンピック選手はスターになっている」と聞いたという土橋氏は「衝撃を受けました。『気の毒』『かわいそう』そんな考えは間違いで、逆にハンディキャップを力に変えてスターになった人たちです」とし「これを題材にしたら、涙を誘うだけでなく、見た人が元気づけられる明るい映画ができるんじゃないかと思い、企画を構想し始めました」と着想へのヒントを語った。

 兼重監督は「『バリアフリー』という言葉は一般的になったが、制度や設備・環境など、まだまだ整備しきれていないことに気付かされる。中条あやみさん演じる主人公を通して、作品をご覧いただいた方々がそんなことを少しでも感じてくれれば良いと思う」と話している。

 クランクインは8月下旬で、9月中旬にクランクアップ。都内および中部地方での撮影が予定されている。