BS日テレの報道番組『深層NEWS』(月~金 後10:00)が、10月よりリニューアルし、新アンカー(キャスター)として辛坊治郎が出演することが26日、わかった。月~木曜担当で「日本で一番アツくるしい“闘論”番組」を目指し、9月30日より出演。今回の起用について少し複雑な心境があるようで「この話がなければ、来年の春くらいにヨットで太平洋の横断の再チャレンジをしたいと思っていた」と胸の内を明かした。

【写真】『深層NEWS』新アンカーに決定した辛坊治郎

 辛坊は2013年6月に全盲のヨットマンだった岩本光弘氏をサポートする形で福島県の港からスタートし、8月にアメリカ合衆国のカリフォルニア州サンディエゴでゴールをする予定であったが、途中、ヨットが浸水し救助されていた。

 「岩本さんは今年、アメリカ人のパートナーを見つけて太平洋横断を成功された。太平洋横断への再チャレンジは、この6年間の目標だったのですが、岩本さんも太平洋横断が成功となったので、この話は一つ完結したと思い、私も違うところで勝負しようと考えていたところ、新アンカー(キャスター)のお話が届いた」と語った。

 まだ太平洋横断は諦めていないそうで「一時延期です。そのうちやるつもりです」と断言。しかし、一度の失敗で恐怖が生まれたそうで「人の命に対して責任を持つことが怖くなった。ダブルハンドはシングルハンドより怖いという思いが積み重なってきて先延ばしにしていたら、岩本さんは別のパートナーを見つけた」と経験談を展開した。

 また、失敗した13年の9月に再チャレンジ用のヨットも購入したそうだが、それは2人用で作ったもので「次、行くとしたら1人だと思うので、1人用の仕様に変えないといけない。6年ごとに船舶検査があるのですが、来年の春に船券が切れるので、そのタイミングで作り変えようと思っている」と告白。

 「新しく作るのに2年かかるので、この2年はヨットでの横断ができない。ですので、この番組は続いているのに、突然、私が番組から居なくなったらそういうこと(ヨットで横断中)だと思います」と笑わせた。

 番組のアンカーという表現について、記者から「アンカーとキャスターはどう違うのか?」と聞かれると、「どちらでも同じ意味だと思いますが、アンカーだと船を連想してしまうので…」とヨットを沈めたことへのトラウマで“アンカー”ではなく“キャスター”として呼んでほしいと伝えた。

 BS日テレ、日本テレビ、読売新聞の3社がタッグを組み、それぞれの取材力や解説力を生かし、視聴者の関心の高いテーマを深層まで掘り下げる同番組。2013年秋よりスタートし7年目を迎えてキャスターを一新して、辛坊が務める月~木曜は、政治・外交・社会の幅広い分野で議論を主導する番組アンカーとして、怒りや疑問をニュースの当事者であるゲストに熱くぶつけていく。

 辛坊は視聴者の“怒りと疑問”をニュースの当事者に直接質問していくが、「『私でいいのか?』というのが正気なところ。関西でニュースのキャスターをしていて、腹が立つことが山のようにある。それをテレビでどこまでぶつけられるのかと言うと、地上波は限界といいますか…」と言いつつ「BSですので、地上波ではできなかった表現、枠組みとは違った闘論が出来ればいいと思います」と意気込んだ。