『M-1グランプリ2018』で漫才師の頂点に立ったことを皮切りに、先月に発表されたこの半年のエンタメシーンを振り返る『2019年 上半期ブレイク芸人ランキング』で1位に輝くなど、人気・実力ともに急上昇している霜降り明星。そんな2人が、その週に起きたことを話したり、コーナーで馬鹿騒ぎをしているのが、ニッポン放送『霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週金曜 深3:00~5:00)だ。番組の魅力に迫るため、放送前の2人にラジオへの思いを聞いた。

【個別ショット】本番前のスタジオで撮影に応じた粗品とせいや

 ラジオブースに入ると、多忙ゆえに粗品が疲労困ぱいの表情を浮かべていた2人。「きょうは朝から大阪の劇場で漫才をして、それが夕方までありました。その後、関西の準レギュラーの番組に出演して、終電近くの新幹線で帰ってきて、1~2時間空いてここに来ました。それが隔週のスケジュールで、もう隔週は、どこかで収録をしたりして、そのまま来ることが多い。あしたは朝から幕張で、夜の11時くらいまで仕事です」。

 目まぐるしいスケジュールをこなしながら、週の終わりである金曜の真夜中で2時間の生放送。番組が始まってから4ヶ月が経過したが、せいやは「ただただ楽しい。テレビとかだと大先輩の方がいて、どうしても萎縮してしまうこともあったりするんですが、2人だけの空間はやりたいことやれるので、眠たさも気にならないくらい楽しいです」とにっこり。粗品も「反響がけっこうあるので、やりがいを感じています」と手応えをにじませる。

 トークテーマも同年代を意識したものが多い印象を受けるが、せいやは「何も気を使わずに話しているから、そうなるんでしょうね(笑)。『ポケモン』とか『かいけつゾロリ』とか、ホンマに同級生と久しぶりに集まって話をしている感じですね。それを電波で流させてもらっている」とうれしそうに語る。ABCラジオ『霜降り明星のだましうち!』(毎週土曜 深1:30)も並行しているが、それぞれの番組で切り替えについて粗品が「完全に別物ですね。違う種類の番組。話す内容も全然違いますし。だましうちの方がなんとなくゆるくて、ANNは気合い入れている感じですかね」と語ると、せいやも熱弁をふるった。

 「ANNの方が、僕らのことを知らない人向けという意味で気合いを入れています。『だましうち』はけっこう身内感が強いラジオというか、僕が収録中に携帯鳴らしてしまって、それを40分引っ張るみたいなこともあるので(笑)。ANNはどっちかと言ったら、テンポのあるラジオというか、飽きない感じなんですかね。収録であるからこそ、わからない流れも出てくる『だましうち』も大事にしていますが、ANNはやっぱり生のリスナーとのリアルタイムでの掛け合いが初めてやったので、めっちゃ楽しいです」

 同番組、いや今のラジオ番組の中で最も狂気に満ちているコーナーが、「ポケットいっぱいの秘密♪」(通称「ポケひみ」)。コーナータイトルは、せいやが大好きなアグネス・チャンの楽曲で、せいやが同曲に乗せてポケットサイズの秘密を紹介するという流れになっているが、せいやが自由奔放に暴れながらでたらめな情報や意味不明なフレーズを繰り出し、粗品がひたすらツッコミを入れていく。まずは、毎回「このコーナーの記憶がない」というせいやに話を聞いてみた。

 「僕も本当にやりたくなくて、きょうはやらないでおこうと毎回約束しているんですけど、やってしまう。僕の人生の時間が単純に減ってしまっているので、ツラいですね…。何回も記憶を飛ばしているので、泣いちゃうこともありますし。やっぱ、しんどいし、気づいたらやってしまっているという自分にも何か情けなくなってきます…」

 となりで神妙な面持ちで聞いていた粗品も「やっぱり複雑ですよね。体のことで悩んでいるということですから。やっぱり何とかしてあげたいんですけど」とコメント。ところが、せいやが「やっぱり、アグネスさんの前で『ポケひみ』をやってみたい」と意気込むと、すかさず「卒倒するわ。アグネスさんが白目むいて倒れる」とツッコミ。そんな粗品は「僕は『野党!』のコーナー(リスナーがボケとツッコミをワンパックにしたものを送る)がめっちゃ面白くて、びっくりするくらい面白いメールがきているので、それを1本の漫才にして披露したり、そういうことはやってみたいです」と明かした。

 金曜の『ZERO』といえば、これまで三四郎が長きにわたって担当してきて、午前1時からの『ANN』に昇格した歴史を持つが、2人も昇格に意欲を見せる。せいやが「やっぱり、深夜3時からだと相方の見たことない疲れ果てた顔を見ることがあるので、1部上がりたいですね。心配になります。『ZERO』でしか、見たことがないような顔色とか…」と相方愛をのぞかせると、粗品も「そうやな。やっぱり1部に上がって、元気に楽しくやりたいですね。今も十分楽しいんですけど、やっぱり1部は夢ですよね」とかみしめるように話した。

 最後に、今後番組で呼んでみたいゲストを聞いてみた。「普段あんまり、霜降り明星の冠がつくものでは全くと言っていいほど呼ばないので、どなたがいいですかね…。芸人さん以外の方ともやってみたいですし…。あっ、うちのマネージャーが伊藤健太郎さんのことが好きで、伊藤さんも月曜の『ZERO』をやっているので、ぜひご一緒してみたいです」(粗品)。“お笑い第七世代”のトップランナーとして走り抜けている霜降り明星の“今”を実感できる週に1度の生放送。彼らがスターの階段をかけ上げっていく裏側を、2時間たっぷり楽しみたい。