色鮮やかなインコが水浴びに大興奮する様子がたくさんのいいねを集めた。ゴシキセイガイインコのキキは、音楽に合わせて踊る様子、くすぐられて爆笑する様子など、まるで「子役が中に入っているのでは?」と思わせるほどに表情豊かな様子を見せている。色鮮やかなキキとの信頼関係の飼い主のこづきさんに話を聞いた。

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■手軽に飼える動物ではないことも含め「魅力を宣伝をするような気持ちでSNSを続けています」

――キキちゃんとこづきさんのプロフィールを教えてください。

【こづき】片田舎で暮らす普通の会社員です。元々はペット不可物件で一人暮らししていたのですが、先代のインコ“きゃた”にペットショップで一目惚れし、どうしても飼いたくてペット可物件に引越ししました。現在はそこでキキと一緒に暮らしています。キキは推定5歳のオスで、今年の2月からキキと二人暮らししています。キキの名前には『毎日を嬉々として過ごしてほしい』という意味を込めています。

――ゴシキセイガイインコとはどんな種類のインコですか?どうしてたくさんいる動物の中からゴシキセイガイインコを選んだのでしょうか。

【こづき】先代の“きゃた”はルイチガイショウジョウインコという種類のインコで、主食が花蜜食のローリーという分類だったのですが、性格は陽気で明るく、飼い主にとてもよく懐き、よくおしゃべりをし、鳥なのに床をコロコロ転がったりダンスをしたりと動きがおもしろいんです。さらに羽根の色がとても美しくて、手触りも指先が溶けるかと思うほど気持ちいいんです。そして花蜜食ならではのフルーティな甘い良い香り…。きゃたとの生活で、ローリーの魅力にどっぷりハマってしまいました。

――キキちゃんも、ローリーという分類のインコなんですね?

【こづき】それが厳密には違い、ロリキートという分類です。見た目がローリーとは少し違うんですが、生態は似ています。ただ、鳥飼いさんの間でローリー・ロリキートは敬遠されがちなんです。

――それはどうしてでしょうか?

【こづき】軟便で掃除が大変であるということ、毎日生の果物をあげなくてはならないこと、餌が特殊で主に入手経路は通販か鳥専門ショップでないと買えないという点ではないかと思います。確かに鳥の飼育は大変ですし、お手軽に飼える動物ではありませんが、実際飼ってみると「ローリー・ロリキートだから普通の鳥より飼うのが大変」というわけではないな、と思いました。半分はローリー・ロリキートの魅力を宣伝をするような気持ちでTwitterを続けています。

◆相手が人間かのように接し、説明もする「そういった積み重ねで気持ちが通じ合っていくと思う」

――キキちゃんとの出会いも教えていただければと思います。

【こづき】去年11月に、きゃたを病気で亡くし重度のペットロス状態でどん底まで落ち込んでいた時、様々な方とのご縁が繋がってキキのお迎えの話が私の元に来ました。きゃたとの別れが本当に辛くて、キキをお迎えするかどうか悩んだりもしましたが、今ではキキがうちに来てくれて本当に良かった。きっときゃたが、どん底まで落ち込んでいた私の元にキキを導いてくれたんだろうなと思います。

――水浴びで喜ぶ姿がとてもかわいいのですが、キキちゃんは初めからこんなにはしゃいで水浴びをしていたのでしょうか?

【こづき】最初からだいぶはしゃいでいましたね。元々ローリー・ロリキートは水浴びが大好きな鳥種なんです。ただ、うちで水浴びの回数を重ねるうちにどんどん浴び方が激しく大胆になっていくので、今後どうなってしまうんだろうとちょっと心配です(笑)。

――水浴び以外にはどんな遊びをすることが多いでしょうか?

【こづき】毛布や布が大好きです。よく潜り込んでモソモソしながら遊んでいます。あと、カキカキされたり、くすぐられたり、抱っこされたりするのが好きですね。とにかくおもちゃで遊ぶより飼い主と触れ合いたがるので、その点は付き合うのがちょっと大変かもしれません(笑)。でもキキと遊んでいるととても楽しくて、放鳥時間があっという間に終わってしまいます。

――まるで“中の人”がいるのではないかというくらいこづきさんと一緒に遊ぶ姿が通じ合っているように見えます。どうしてこんなに通じ合えているのでしょうか? もともと頭の良い種類なのでしょうか?


【こづき】毎日誉めて誉めて誉めまくっています(笑)。1日のうちに最低でも朝晩2回は本気で誉めまくることを心がけています。ペットを飼っていると、「良いことをしたら誉める」となりがちですが、そんなことは全く関係なく誉めまくる。そうすると鳥も喜ぶし、いつも誉めてくれる飼い主のことを好きになってくれるんですよね。

――なるほど。他にもありますか?

【こづき】あと、ものすごく話しかけます。まるで相手が人間かのように。傍から見れば「そんな話しても通じないでしょうに…」と思うようなことでもちゃんと話して説明します。そうしていくうちに、言葉の理解はできなくてもその奥にある私の感情は理解してくれる。そういったことを日々積み重ねていくうちに気持ちが通じ合っていくのだろうと思います。そして、鳥は驚くほど賢いですよ!「鶏は3歩歩くと忘れる」なんてことわざが明らかな嘘なのは、全ての鳥飼さん周知の事実だと思います(笑)。

◆今ではファッションチェックをされる仲に「インコと飼い主は、主従関係ではなくパートナー」

――キキちゃんとこづきさんはどれくらいの頻度で遊んでいるのでしょうか?

【こづき】昼間は私が会社勤めで留守番させているので、朝会社に行く前の早朝に1時間、仕事から帰宅してから1時間の合計2時間は毎日必ず確保するようにしています。放鳥時間を捻出するために朝5時起きになることもしばしばですが、もう慣れました(笑)。

――もしもこづきさん以外にもキキちゃんが仲良くしている人がいらっしゃるようであれば、その方とキキちゃんの仲良さもアピールいただければと思います。

【こづき】一人暮らしなのですが、実家に帰省するときは必ずキキも一緒に連れて帰ります。キキは男の人、特におじさんが苦手なようで、最初うちの父の事を嫌がっていたのですが、私が先日旅行で実家に2泊3日キキを預けたとき、父はキキに気に入られようと頑張ったようで、私が旅行から帰ってきたら、キキが自ら父にすり寄っていくほど仲良くなっていてビックリしました(笑)。

――キキちゃんと一緒に暮らしていて、「思わず癒された」「クスッと笑ってしまった」といったエピソードがあれば教えてください。

【こづき】夏になり汗をかくのでよく着替えていたら、着替えのたびに服装チェックをしてくるんです。気が済むまで念入りにジロジロと眺めたり、足で触って服の感触を確かめたりしています。もともと布が好きなのもあるかと思いますが、いちいちファッションチェックしてくるのがおもしろいですね。それと、キキは楽しかったりうれしかったりするとすぐ踊りだします。ジュースが美味しくて踊りだしたり、水浴びが楽しくて踊りだしたりするんです。ここまで感情表現を踊りで示すインコは初めて見ました(笑)。

――インコと暮らすうえで大変なことはありますか?

【こづき】「手軽に飼えるペット」としてインコが紹介されているのを見かけることもありますが、あれは嘘だと思った方がいいですね。もちろん、どんなペットでも飼うのは大変だと思いますが…。たとえ生体代が安くても、鳥は「病気を隠す」生き物なので、定期的な健康診断がかかせません。もし病気になったら通院費用もかかります。鳥を診てくださる動物病院は少ないので、病院に通院するための交通費もかかります。先代のきゃたが病気になったときは、一ヵ月分の給料がすべて交通費と治療費に消えたこともありました。

――これからインコを買いたいと思っている人へアドバイスをお願いします。

【こづき】インコと飼い主の関係は主従関係ではなくパートナー。上下関係ではなく対等な関係である、ということを意識すると良いと思います。犬や猫に比べるとメジャーではありませんが、鳥は飼い主の言葉や感情を理解し、飼い主の愛情に全力で答え、最高のパートナーになってくれる賢いペットです。ちょっとオーバーな言い方かもしれませんが、鳥の魅力が正しく伝わり、広まる世の中になってほしいと願っています。

――今後はキキちゃんとどのように過ごしていきたいですか?

【こづき】生きているだけで100点満点! 先代のきゃたを若くして亡くしてしまったので、ただただ健康で長生きしてほしいです。そして名前に込めた願いの通りに、毎日を“嬉々”として過ごしてくれたら、飼い主としてこんなに嬉しいことはありません。