俳優の窪塚洋介(40)が10日、都内で行われた映画『ブラインドスポッティング』トークイベントに登場。マイノリティーな映画内容にちなみ、2001年に公開された自身の出世作である主演映画『GO』の思い出や出演して得たことについて語った。

【写真】出世作『GO』の重圧を明かした窪塚洋介

 『ブラインドスポッティング』は、オークランドを舞台に人種の違う者や貧富の差がある者同士が混在することによって起こる問題を描いた友情の物語。在日韓国人を描いた『GO』とテーマが似ているといことで、当時について「差別や偏見だったり、あの当時は在日韓国人ではないのに、在日韓国人の役をやることで『お前がやるのかよ!』というプレッシャーを感じていて…」と振り返った。

 役作りに苦労したそうで「いろんな本を読んだり、人のお話を聞いて、同じ境遇の仲間も居たので、魂がそこにあるようにする作業が大変だった」と明かし、「自分自身と向かい合って『自分とはなんぞや』というところを深く掘り下げることで、胸を張って世に出せるようになった。ピンチはチャンスではないですが」と語った。それが実を結び、同作は2002年の日本アカデミー賞の監督賞や脚本賞を多数受賞し、窪塚も最優秀主演男優賞を獲得した。

 さらに当時の思い出を語り「とある前の嫁が…」と笑いながら前妻とのエピソードを披露。「『GO』に出演して『自分が!』となっていたころは、人や世の中を批判することが強かった。口を開くと誰かの文句を言っていた時期に、『私は、みんなの良いところを1つは言える』と言われた時に、『あ、俺は心が貧しくなっていたのかも知れない』と思って、そこから人の温かい部分を見るようになった」と自身を見つめ直すことができたことに感謝していた。

 また、現代社会の差別については「『GO』がきっかけかも知れないですが、僕らは地球人で宇宙船『地球号』の乗組員。宇宙からみたら『みんな仲間じゃん?』という気持ちがここまで来ているので、『みんなそう思えばいいのにな』と感じています」と作品を通じて得た持論を展開した。