1977年に公開されたジョージ・ルーカス監督による映画『スター・ウォーズ』からはじまったスカイウォーカー家の物語の完結編、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(12月20日公開)を記念して、世界巡回展「STAR WARS Identities: The Exhibition」が日本に上陸、あす8日から来年1月13日まで、東京・天王洲の寺田倉庫G1(5階)で開催される。

【写真】アナキンのスピーダー「オーウェン・ラーズのスウープ・バイク」

 同展には、映画で実際に俳優たちが着用した衣裳や、作中で使用された小道具、模型、キャラクターの設定を決めるために描かれたコンセプトアートなど、約200点もの展示品で、制作過程をたどることができる。これらの展示品は、米ロサンゼルスに設立される「ルーカス・ミュージアム」に収蔵される予定のもので、今回の規模で展示品を見ることができるのは、日本では最後の機会となる見込みだ。

 オープン前の7日、会場周辺では、モデルの市川紗椰(日本展アンバサダー)とレイラ・フレンチ氏(ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート アーカイブディレクター)によるトークセッションが行われ、フレンチ氏から超マニアックな見どころが明かされた。

 市川から「ジョージ・ルーカス監督はどんな人なんですか?」という質問に、フレンチ氏が答えた。「私がこの仕事に就いてから、幸いにも、シドニーで『スター・ウォーズ』の撮影をしている現場に立ち会うことができました。なんと、オビ=ワン・ケノービの格闘シーン。ルーカス監督はカメラの後ろから指示を出していました。とても貴重な経験をさせていただいたんですが、なぜ私が現場にいたかというと、撮影で使用されたものを持ち帰るためでした。撮影現場にはいろんなものがあって、最終的に映画本編で使われるのか、保存しておくべきものなのか、見極めていかなければいけなかったのですが、私から言わせていただくと、ジョージ・ルーカス監督は謎の多い人です」。

 すると、市川が「シドニーから持ち帰ったもので、今回、展示されているものはあるのですか?」と、たたみ掛けると、答えは「イエス」。「展示品の中に、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』と『エピソード3/シスの復讐』に関するものは、シドニーから持ち帰ったものです。中でも、アナキンがオーウェン・ラーズから借りたスピーダーがお気に入りです。よ~く見ていただくと、部品の一部にオーストラリアで使用されているポスト(メールボックス)が使われているんです。これが『スター・ウォーズ』ならではのマジック。特徴的なもの作り出すために、面白いものを取り入れたんだと思います」。

 さらに、フレンチ氏が挙げたマニアックな見どころは、ダース・ベイダーの衣裳が展示されているコーナーに展示されている「パルパティーンのレリーフ」。『エピソード3』の終盤、パルパティーンが自分こそ暗黒卿であることをアナキンに明かし、彼をダークサイドに引き入れようとするシーンで、パルパティーンの背後にあった巨大な壁画は「実物(小道具)はそんなに大きくない。さらに映画ではどんなものが描かれているかよく見えないと思うんですが、実は、ジェダイとシスの叙事詩的な対決シーンが描かれているんです。これはルーカスが影響を受けた1950年代のカルト映画のオマージュ。ぜひ近くで見てください」と勧めていた。

 同展では、会場内にあるインタラクティブスペースで、入場時に受け取ったブレスレットをタッチしながら質問に答えていくと、最終的に来場者自身の性格や価値観などが反映された(スター・ウォーズの物語世界に出てきそうな)オリジナルキャラクターを作ることができる、「インタラクティブ・クエスト」というコンテンツも楽しめる。

 市川は「キャラクターに焦点をあてた展覧会になっていて、キャラクターの生い立ち、内面的なこと、ストーリー的なこと、キャラクターデザインがどう進化したのかがわかる。どうしてヨーダは最終的にああいう見た目になったのか、といったことを知ることができる展示と、自分でキャラクターを作っていくことができるインタラクティブ・クエストがリンクしていて面白い。インタラクティブ・クエストは、心理学に基づいたものなので、ぜひ一度、真面目にやってみてほしい。性格診断的な、占い的な楽しみ方ができる。『スター・ウォーズ』の世界についても、自分についても発見できる展覧会だと思う」と、アピールしていた。