メ~テレ開局55周年記念ドラマとして制作され、昨年9月にテレビ朝日系で放送された『乱反射』が、東京・ユーロスペース渋谷で来月9月21日より劇場公開されることになった(1週間限定、一律料金1800円)。公開中は、作品に関わったキャストやスタッフのトークイベントも予定されている。

【写真】ドラマ『乱反射』場面写真

 「第63回日本推理作家協会賞」を受賞したミステリー作家・貫井徳郎氏の同名小説(朝日新聞出版/朝日文庫)を、妻夫木聡と井上真央が夫婦役で主演し、石井裕也監督により実写化。『2018年度(第73回)文化庁芸術祭』テレビ・ドラマ部門優秀賞を受賞し、今年6月には、上海国際映画祭公式イベントの日本映画週間でインターナショナル・プレミア上映され、今秋に香港で上映されることが決定していた。

 海外からの高い評価を受け、日本でも放送からちょうど1年後のタイミングで劇場公開にこぎつけた。「『乱反射』が劇場で公開されることは悲願でした。製作時から、キャスト・スタッフの方々と共に劇場公開を目指していました」とコメントを寄せたのは、石井監督。

 「同時に、海外へもどんどん展開していこうという野望を持っていました。それらが現実となり、とてもうれしく思います。撮影したのは2017年の7月ですが、『責任の所在がハッキリしない日本社会の縮図』でもあるこの作品は、全く色褪せていません。テレビで一度ご覧になった方も、よりダイナミックになった映画版『乱反射』を楽しんでいただけると思います」と、劇場へ誘う。

■あらすじ
 誰も、殺したことに気づいていなかった…。幸せな家庭を育む加山聡(妻夫木聡)とその妻・光恵(井上真央)。ある日、公園の木が倒れたことによる事故で最愛の息子・翔太を亡くす。被害者であり、新聞記者でもある彼は、息子の死の真相を突き止めようとする。社会の歯車に乗って、誰も謝罪をせず、誰もが人のせいにし、自分の責任を認めない人たちの中で、幼い息子を失った悲しみと怒りの矛先を、自分自身に向けていくことを余儀なくされていくのだった…。

■出演
妻夫木聡、井上真央、萩原聖人、北村有起哉、光石研、三浦貴大、芹澤興人、相楽樹、筒井真理子、梅沢昌代、田山涼成、鶴見辰吾