2007年に“テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル”として2夜連続放送された、松本清張原作の『点と線』の再編集“特別版”が4日(後9:00~11:05)にテレビ朝日系で放送される。ベテラン刑事・鳥飼重太郎役で主演したビートたけしが、コメントを寄せた。

【画像】今後、放送予定の3作品

■ビートたけしのコメント

 『点と線』は、松本清張さんの最高傑作といわれるミステリー。「何時何分にどうした」なんていう細かいせりふが多くて、やっと覚えたぞと思ったら、それを博多弁に直してくれって言われて大変だったことを覚えているね。とにかくキャスティングが素晴らしかったから、“主役がいちばんダメだった”なんて言われないように台本を読み込んだし、撮影前、2~3週間かけて減量もしました。そのぐらい、気合を入れて演じたつもりです。

■ドラマ『点と線』について

 『点と線』は、刑事の鳥飼が心中に見せかけた完全犯罪の真相を暴いていくミステリーで、“時刻表トリックの傑作”と称賛され、映像化不可能といわれ続けてきた清張作品を初ドラマ化したもの。

 原作が発表された当時、東京駅の13番線ホームから14番線を隔てて15番線ホームがわずか4分間に限って見通せるという斬新な着想が大きな評判を呼んだ。初ドラマ化するにあたっては、“昭和32年の世界”を忠実に再現することが最重要課題に。そこで、制作チームは昭和30年代の福岡・香椎の町並みをオープンセットとしてよみがえらせることに。大阪市内のJR車両基地内に、当時の東京駅のホームを再現。最終的にはCG技術も駆使し、昭和32年という混沌とした時代の空気を完璧に浮かび上がらせた。

 放送当時、第1夜が23.8%、第2夜が23.7%と、高視聴率を記録(※数字はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。文化庁芸術祭賞(テレビ部門・ドラマの部)大賞や第1回東京ドラマアウォード・グランプリなど、数々の賞にも輝いた。

 主演のたけしをはじめ、高橋克典、柳葉敏郎、夏川結衣、内山理名、原沙知絵、樹木希林、市原悦子、橋爪功、小林稔侍らが出演。たけしは定年間近の刑事という役柄のために、撮影前に5キロ減量。博多弁を習得し、執念の捜査を続ける孤高の男を熱演した。

 たけしは「放送のあと、サウナで知らない人に声をかけられて、“あそこが泣けたよね”って延々と感想を語られたことも忘れられないね。硬派なミステリーをエンターテインメントに昇華させた、貴重な作品だと思う」と12年前を懐かしく振り返りながら、「平成の最新技術を使って“昭和32年”を再現したわけで、そういう意味では昭和と平成という2つの時代をまたいで作ったドラマ。それを令和になった今、特別版という形で凝縮してお届けできるなんて、また面白いんじゃないかなと思う。楽しみにしています」と、新時代によみがえる特別版への期待を語っている。