テレビ東京系のドラマ24『きのう何食べた?』が、週刊エンタテインメントビジネス誌主催の『第16回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』で、19年4月クールの“最も質の高いドラマ”として「作品賞」を受賞した。深夜24時台放送の「ドラマ24」枠は、『勇者ヨシヒコ』シリーズや今年1月クール放送の『フルーツ宅配便』など、テレ東ならではのセンスとユーモアで数々の良作を送り出してきた放送枠。同賞でも、何度となく同枠作品が候補として挙がってきたが、同局および同枠が作品賞を受賞したのは今回が初となる。また、主演を務めた西島秀俊と内野聖陽が揃って「主演男優賞」を受賞し、全7部門のうち『きのう何食べた?』が2部門を制した。

【写真】ケンジ役・内野聖陽が選ぶお気に入りの1枚、トロフィーを手に笑顔の西島秀俊など

◆配役、脚本、音楽…原作の世界観を体現するこだわりのディテール

 同作はよしながふみ氏の同名人気漫画を原作に、2LDKの部屋で2人暮らしをする男性カップルの筧史朗(シロさん/西島秀俊)と矢吹賢二(ケンジ/内野聖陽)のほろ苦くも温かい毎日。そして、月2万5000円のなかでやりくりされる日々の食卓を描いた物語。

 原作人気の高い本作が、漫画ファン、ドラマファン共に支持されたのは、制作陣が一丸となってこだわったディテール。なかでも、作品が盛り上がる鍵を握ったのはキャスティングだろう。そこに、原作の魅力を損なわず、心の機微を丁寧に描いた安達奈緒子氏の脚本、映画監督の中江和仁氏らによる演出、愛情が伝わってきそうな素朴でおいしそうな料理の数々、OAUが歌うオープニング曲にユーモア溢れる劇伴など、しっかりと作品に寄り添った各ピースが加わり、心温まる同作の世界観を見事に構築。そして、西島、内野らキャスト陣が心情豊かに各キャラクターに息吹を吹き込み、「日常に潜む喜び」や「何気なくも本当は大切なこと」など、視聴者に多くの気づきを与えた。

◆西島&内野が喜びのコメント 西島「内野さんのすばらしい演技に引っ張られた」

 原作の大ファンだったというシロさん役の西島は、主演の話を受けた際、嬉しい反面プレッシャーも感じていたというが、今回の受賞について「オンエア中にはたくさんの方に、「楽しみに観ています」という声をいただき、感謝の言葉もありません。そして、内野さんのすばらしい演技に引っ張られ、こうして賞をいただくことができました。(中略)この作品の一員に加われたことを嬉しく思っています」と感慨深げにコメント。

 一方、“相棒”のケンジを演じた内野は、「オスっぽい武骨な役柄が多かったので僕のなかに眠る女性っぽさを楽しくお披露目できる機会に恵まれ、かつ皆さまに楽しんでいただくことができたのなら心から嬉しく思います。最初はこんなにも話題になるとは思いもよりませんでしたが、今を生きる皆さまの心に届くような作品作りに参加できて本当に幸せです」と感謝のコメントを寄せた。