有識者と視聴者が共に支持する“質の高いドラマ”を表彰する『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』(週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』主催)が、19年4月期放送の主なドラマを対象にした第16回の結果を発表した。働き方改革の時代に求められる“ワークライフ・バランス”を描いた火曜ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)で、主人公・東山結衣役の吉高由里子が「主演女優賞」、結衣の元婚約者で職場の上司でもある種田晃太郎を好演した向井理が「助演男優賞」を受賞した。

【シーン写真】手を握り良い雰囲気…向井理と見つめ合う吉高由里子

 吉高が演じた結衣は、「残業ゼロ」をモットーに、プライベートを充実させ普通の感覚を大切にするOL。ドラマタイトルだけ見ると、ハツラツとしたキャリアウーマンが連想されるが、吉高は過重労働にトラウマを抱え、自身も働くことの意味を探す主人公をメリハリの効いた演技で体現。審査員からは、「シリアスな展開に、頼もしさや明るさ、おおらかさを与えていた」(田幸和歌子氏/ライター)との声が寄せられ、等身大のヒロイン像に視聴者からも共感の声が集まった。

 一方、向井が演じた種田は、仕事がデキる男で上司や部下からの信頼も厚いが、仕事に集中しすぎると周りが見えなくなる“ワーカーホリック体質”でもある人物。働くこととは何かを見つめる本作のメッセージを伝えるうえで、重要な役割を担う役柄だった。受賞コメントで向井自身も「種田の仕事観を変えていくことがこのドラマの隠れたテーマでもあったので、そのバランスを取ることに苦心しました」と振り返ったが、向井はナチュラルな空気感で好演し、審査員から「作品があれだけ好感を持って受け入れられたのは、向井さんの存在が大きかったのでは」(佐々本浩材氏/毎日新聞 学芸部 記者)と高く評価された。

 主演の吉高にとっては、本作が30代を迎えてから初の連続ドラマ。受賞の知らせを受け、「働くことの意味や生きていく意味、会社や社会の今までみえていなかった部分を改めて学ばせていただきました。放送中に平成から令和を跨いだ作品でもあり、働き方改革や震災などさまざまな問題や課題を目の当たりにしつつ、世の中とともにドラマを通じて時代の変化を感じながら生きていた大切な期間で、作品の名前も自分の名前も残るドラマになった事を誇りに思い感謝します」とコメント。加えて、「私事ながら先日誕生日を迎え、これはこれは31歳早々に嬉しいプレゼントをいただいちゃいました。これからもまだまだ出来損ないの吉高を見守ってください」と、呼びかけた。